
院長:高木お気軽にご相談ください!

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湘南カイロ平塚整体院の高木です。赤ちゃんの向き癖を何とかしたくて、自分の手でマッサージをしてあげたいと考えている方も多いのではないでしょうか。YouTubeやInstagramで見たマッサージ方法を試してみようと思っているお母さんもいらっしゃると思います。
当院には赤ちゃんの向き癖で悩んで来院される方がたくさんいらっしゃいますが、自己流でマッサージを試してみたけれど効果が出なかったという方や、やり方が合っているか不安だという声をよく聞きます。今日は向き癖に対するマッサージについて、その効果と注意点、そして根本的な改善方法について詳しくお話ししていきますね。




マッサージは補助的な方法として取り入れることが大切です
赤ちゃんの向き癖に対してマッサージを行うことで、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果が期待できます。特に首の筋肉、胸鎖乳突筋と呼ばれる筋肉が硬くなっていることが多く、この部分を優しくほぐすことで、赤ちゃんが反対側を向きやすくなる場合があります。
また、マッサージを通じて赤ちゃんとのスキンシップが増えることで、親子の絆が深まるという副次的な効果もあります。赤ちゃんがリラックスして、身体全体の緊張がほぐれることで、向き癖の改善につながることもあるのです。
ただし、マッサージだけで向き癖を完全に改善するのは難しいというのが現実です。向き癖の原因は表面的な筋肉の硬さだけでなく、頚椎や胸椎、骨盤の変位、筋膜の緊張、出産時の影響など、複数の要因が複雑に絡み合っています。
マッサージは筋肉の表面的な緊張を和らげることはできても、骨格の問題や深部の緊張まで改善することは困難です。
また、赤ちゃんの身体は大人とは全く異なり、骨も筋肉も未発達な状態です。大人に対するマッサージと同じように考えて強く揉んだり、無理に首を動かしたりすることは、かえって悪化させてしまう危険性があります。
それでも赤ちゃんに優しくマッサージをしてあげたいという場合は、いくつかの注意点を守って実践することが大切です。まず最も重要なのは、赤ちゃんが嫌がらない範囲で行うということです。
マッサージを行う最適なタイミングは、お風呂上がりや授乳前です。赤ちゃんの身体が温まっていて、筋肉も緩んでいる状態が理想的です。ただし、授乳直後は避けましょう。満腹時にマッサージをすると、吐き戻しの危険性があります。授乳から30分以上あけて行うようにしてください。
また、赤ちゃんが眠たくてぐずっているときや、お腹が空いて機嫌が悪いときも避けた方がよいでしょう。赤ちゃんがご機嫌で、リラックスしている状態のときに行うのが最も効果的です。
赤ちゃんの首周りをマッサージする場合は、極めて優しいタッチで行います。力加減は羽が触れる程度の軽さが目安です。胸鎖乳突筋という、耳の後ろから鎖骨に向かって走っている筋肉を、人差し指と中指の腹で優しく撫でるようにマッサージします。向き癖がある側の反対側の筋肉が硬くなっていることが多いため、そちらを重点的にケアします。
背中のマッサージも効果的です。赤ちゃんをうつぶせにして、背骨に沿って優しく撫で下ろします。このとき、背骨そのものを押すのではなく、背骨の両側の筋肉を優しく撫でるイメージで行いましょう。1回のマッサージは5分から10分程度で十分です。
ここからは、赤ちゃんのマッサージで絶対に避けてほしいことについてお話しします。善意から行っていても、赤ちゃんの身体に大きな負担となってしまうことがあるため、しっかりと理解しておきましょう。
赤ちゃんの筋肉や骨は大人とは比べものにならないほど柔らかく繊細です。大人に対するマッサージのように強い力で揉んだり押したりすることは、筋肉や骨を傷つけてしまう危険性があります。特に首の周りは神経や血管が集中している部位のため、強い刺激は絶対に避けてください。
力加減が分からない場合は、自分の腕の内側を同じ強さで触ってみて、心地よいと感じる程度を目安にするとよいでしょう。痛みを感じるような強さは明らかに強すぎます。
マッサージ中に赤ちゃんが泣いたり、身体を捻って嫌がったりする場合は、すぐに中止してください。これは赤ちゃんが不快感や痛みを感じているサインです。無理に続けると、赤ちゃんはマッサージそのものを嫌いになってしまい、今後のケアが難しくなります。
赤ちゃんが嫌がる場合は、場所や時間を変えてみたり、歌を歌いながら楽しい雰囲気で行ってみたりと、工夫してみましょう。それでも嫌がる場合は、無理をせず別の対処法を試すことをおすすめします。
YouTubeやInstagramで見たマッサージ方法を、正しい知識なく実践するのは危険です。動画では分からない力加減や、赤ちゃんの月齢による違い、個々の状態による適切な方法など、重要な情報が抜け落ちている可能性があります。
特に首のストレッチや関節を動かすような手技は、専門的な知識と技術が必要です。自己流で行うと、筋肉や関節を傷つけてしまう危険性があるため、必ず専門家の指導のもとで行うようにしてください。
一般的なベビーマッサージと、向き癖改善を目的としたマッサージは、実は目的も方法も異なります。ベビーマッサージは主にリラクゼーションや親子の絆を深めることを目的としており、全身を優しく撫でることが中心です。
一方、向き癖改善を目的としたマッサージは、硬くなっている筋肉をほぐすという治療的な側面があります。ただし、前述の通り、マッサージだけでは根本的な改善が難しいため、他の対処法と組み合わせて行うことが重要です。
リラクゼーション目的のベビーマッサージで赤ちゃんの全身の緊張をほぐし、その流れの中で首周りを特に重点的にケアするという方法も効果的です。赤ちゃんがリラックスした状態であれば、首の筋肉も緩みやすく、マッサージの効果が高まります。
マッサージは補助的な方法として取り入れつつ、より効果的な対処法を並行して実践することをおすすめします。環境の調整、抱っこと授乳の工夫、タミータイムの実践など、日常生活の中でできる対処法の方が、実は効果が高いことが多いのです。
ベッドの向きを変えたり、おもちゃの配置を工夫したりすることで、赤ちゃんが自然と反対側を向く時間を増やすことができます。この方法は赤ちゃんに負担をかけることなく、毎日継続できるため、長期的に見て最も効果的です。
また、授乳や抱っこのときに左右のバランスを意識するだけでも、向き癖の改善につながります。起きている時間の姿勢を工夫することで、寝ているときの向き癖も自然と改善されていくのです。
自宅でのマッサージと、当院のような専門機関で行う施術には、大きな違いがあります。当院では、まず詳細な検査で向き癖の真の原因を特定します。首の筋肉の硬さだけでなく、頚椎や胸椎、骨盤の変位、筋膜の緊張状態など、複数の要因を総合的に評価します。
そして検査結果に基づいて、3グラム程度の非常にソフトな刺激で施術を行います。これは単なるマッサージではなく、骨格の歪みを整え、筋膜の緊張を解放する、カイロプラクティックの専門的な技術です。根本原因にアプローチすることで、表面的な対処では改善しなかった向き癖も改善していきます。
当院での施術を受けながら、ご家庭でマッサージや環境調整を行うことで、より早く効果的に向き癖を改善できます。施術によって身体の根本的な問題を解決し、日常のケアでそれを維持していくというイメージです。また、一人一人の赤ちゃんの状態に合わせた具体的なマッサージ方法もアドバイスさせていただいています。
もし自宅でマッサージを続けたい場合は、赤ちゃんの反応をよく観察しながら行ってください。マッサージ後に赤ちゃんがリラックスして眠る、ご機嫌になる、反対側を向きやすくなったという変化が見られれば、正しく実践できている証拠です。
逆に、マッサージ後に赤ちゃんが不機嫌になる、泣く時間が増える、身体を硬くするといった変化があれば、やり方が合っていない可能性があります。その場合は無理に続けず、専門家に相談することをおすすめします。
マッサージは向き癖改善のための対処法の一つとして取り入れることができますが、それだけに頼るのではなく、環境調整、抱っこの工夫、タミータイムなど、複数のアプローチを組み合わせることが大切です。そして何より、赤ちゃんが嫌がらない範囲で、楽しい雰囲気の中で行うことが重要です。
もしマッサージを含めた自宅でのケアを2週間から1ヶ月程度試しても改善が見られない場合や、やり方が合っているか不安な場合は、一人で悩まずにいつでもご相談ください。
向き癖の原因は一人一人異なるため、検査によって原因を特定し、適切なアプローチをすることが根本的な改善への近道です。赤ちゃんの健やかな成長のために、一緒に最適な方法を見つけていきましょう。

