慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは

慢性疲労症候群は、6ヶ月以上続く原因不明の強い疲労感を主症状とする病気です。通常の休息では回復せず、日常生活に大きな支障をきたします。単なる疲れとは異なり、身体的、精神的な機能低下を伴う深刻な状態です。

医学的には筋痛性脳脊髄炎とも呼ばれ、免疫系の異常や自律神経の乱れが関連していると考えられています。疲労感だけでなく頭痛、筋肉痛、関節痛、睡眠障害、認知機能の低下など様々な症状が現れます。

日本では人口の約1%がこの症状に悩まされているとされますが、明確な診断基準がなく見過ごされがちです。気のせいや怠けと誤解されることも多く、適切な治療を受けられないケースが少なくありません。

慢性疲労症候群を放置すると、症状は徐々に悪化し生活の質が著しく低下します。極度の疲労感により仕事や家事などの日常活動が困難になり、最悪の場合は寝たきりに近い状態になることもあります。

社会的な孤立も深刻な問題です。周囲から理解されにくい病気のため気持ちの問題では、と誤解されがちです。そのため人間関係が悪化し、うつ病などの二次的な精神疾患を併発するリスクも高まります。

免疫系の異常が長期間続くことで、他の自己免疫疾患を発症するリスクも上昇します。また、慢性的な痛みや不眠により、痛み止めや睡眠薬への依存が生じる可能性もあります。

早期に適切な対応をしないと、回復までの期間が長引き、症状が固定化してしまうことがあります。症状に気づいたら、専門知識を持つ医療機関での相談が重要です。

このように、初めは1つの症状であっても、自律神経や免疫力の働きが悪くなることで次々に症状が増えていく危険があるので、早急な対処が必要です。

慢性疲労症候群の原因

2005年に治療家になって以来、慢性疲労症候群でお困りの方を数多く施術してきました。2020年の新型感染症の大流行の時期以降から、特に多くの方の来院されいます。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、慢性疲労症候群の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

慢性疲労症候群の原因として次のものが挙げられます。

慢性疲労症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、筋肉の緊張や背骨の歪み、自律神経の乱れが形成されます。自律神経は背骨の間から出ているので、背骨の関節の動きが悪くなると交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えが上手くできなくなります。

全身に張り巡らされている神経の働きの問題があれば、内臓機能や血液循環が正しく行われなくなります。その結果、疲労回復に最も重要な機能である免疫力と自然治癒力が低下するため、慢性疲労症候群が発生します。

その原因となる問題の程度や部位は人によって違い、単に休息をとったり、一時的な対症療法だけでは、全ての問題は解決できません。

当院では身体全体を見て根本原因を探し出し、施術して症状の改善を図ります。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。慢性疲労症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

慢性疲労症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

症状に関係する薬を飲むことで、自律神経症状を抑える効果が期待できますが、症状や状態によって効果に差があります。

副作用のリスクがあり、長期使用による依存性の問題も考えられます。また、根本的な原因解決ではなく対症療法になるため、薬を止めると症状が再発することがあります。

認知行動療法効

思考パターンや行動パターンを変えることで症状への対処能力を高めます。

効果が出るまでに時間がかかり、専門的な知識を持つセラピストが少ないのが現状です。また、身体的な問題を心理的なものとして扱われることに抵抗を感じる患者さんもいます。医療機関が限られており、アクセスが難しい場合があります。

段階的運動療法

少しずつ運動量を増やしていくことで体力の回復を図ります。

適切な負荷設定が難しく、過度な運動はかえって症状を悪化がする、労作後の倦怠感を引き起こす危険性があります。個人差が大きいため、万人向けのプログラムでは効果の実感が難しくなります。

栄養指導

ビタミンやミネラルの補給など、栄養面からサポートを行います。

栄養補給だけでは根本的な改善は難しく、他の治療法と併用する必要があります。また、効果が現れるまでに時間がかかることが多いです。

慢性疲労症候群を改善するために

まずはあなたの慢性疲労症候群の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、慢性疲労症候群の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体や鍼灸で効果がなかった方も、決して諦めずに当院にご相談ください。

慢性疲労症候群のQ＆A

慢性疲労症候群は自然に治りますか？

完全に自然治癒することは少なく、生活習慣の改善やストレス管理など適切な対処が必要です。容易ではありませんが、原因となるストレス要因を取り除き、自律神経のバランスを整える努力を続けることで症状の悪化を食い止めることは期待できます。

施術によってどのように改善しますか？

慢性疲労症候群の改善には、症状の原因を特定することが何よりも重要です。当院では徹底した検査により、あなたの身体が抱える問題点を明らかにします。背椎の歪みや可動域の低下は自律神経系に影響を与え、全身の機能低下を招きます。特に上部頚椎の状態は脳への血流や神経伝達に大きく関わるため、重点的に確認します。筋肉の緊張状態も重要なポイントです。過度に緊張した筋肉は血流を阻害し、疲労物質の蓄積を促進します。疲労に関係する肝臓や副腎の状態も含め、あらゆる方向からアプローチし、改善に導きます。

慢性疲労症候群は心の病気ですか？

いいえ、慢性疲労症候群は心の病気ではありません。世界保健機関（WHO）も神経系の疾患として分類しています。免疫系の異常や自律神経系の機能不全など、身体的な要因が主な原因とされています。ただし、長期間症状が続くことによる二次的なストレスやうつ症状を伴うことはあります。

運動はしても大丈夫ですか？

慢性疲労症候群の方にとって運動は注意が必要です。適切な強度と頻度であれば血流改善や筋力維持に役立ちますが、過度な運動は症状を悪化させる「労作後の倦怠感」を引き起こす可能性があります。当院では検査結果に基づいて、あなたの状態に合った運動プログラムをアドバイスします。

慢性疲労症候群で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと慢性疲労症候群は非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

慢性疲労症候群は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。来院された多くの患者さんが人生を取り戻したと感じています。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。