鵞足炎

鵞足炎とは

鵞足炎は膝の内側下方付近にある鵞足と呼ばれる部位の炎症です。

鵞足とは、縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉の腱が脛骨に付着する部位のことを指します。関節の周辺にある小さな袋を滑液包といい、鵞足付近の滑液包に炎症が起きることで痛みが生じます。

滑液包は本来、腱と骨の間の摩擦を軽減するためのクッションの役割を果たしています。しかし、繰り返される摩擦やストレスによって炎症を起こすと、膝を曲げ伸ばしする際に痛みを感じるようになります。階段の上り下り、特に下りで痛みが増すのが特徴的です。

鵞足炎はランナーなどのアスリートに多く見られますが、一般の方でも発症することがあります。40代以降になると筋力低下や筋肉の柔軟性低下が起きるため発症し、変形性膝関節症を持つ方にも合併症として現れることが多い疾患です。

鵞足炎を放置してしまうと、症状が悪化し日常生活に大きな支障をきたすことがあります。初期段階では運動時や階段の昇降時にのみ痛みを感じる程度ですが、進行すると安静時にもうずくような痛みを感じるようになります。

痛みを恐れて膝を動かさないようにすると、周囲の筋肉が衰え、関節の可動域が減少してしまいます。すると膝の機能低下を招き、さらに痛みが増すという悪循環に陥ります。

また、痛みをかばうために不自然な歩き方をすることで、反対側の膝や腰、足首などに負担がかかり、別の部位にも痛みが生じることがあります。

重症化すると、歩行が困難になるほどの痛みを感じ、日常生活の質が著しく低下します。趣味のスポーツや旅行など、やりたいことを諦めざるを得なくなることもあります。

単なる痛みで終わることが少なく、大きな問題の始まりとなる症状です。

鵞足炎の原因

2005年に治療家になって以来、鵞足炎でお困りの方を数多く施術してきました。その中には長年病院に通っていても痛みが出るような方も多く、症状と付き合って行くしかないと諦めかけている人もいました。この鵞足炎はなぜ改善しないのでしょうか？

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、鵞足炎の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

鵞足炎の主な原因として、以下のようなことが考えられます。

鵞足炎はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

これらの原因が引き金となり、膝関節の可動域減少や周辺筋肉の緊張、骨盤のアンバランスなどが発生し、痛みが生じます。特に現代社会では運動不足による筋力低下と柔軟性の低下が大きな要因となっています。運動を始めたばかりの方や、急に運動量が増えた方も発症リスクが高まります。

症状は人によって異なり、単に筋肉をほぐしたり関節を動かしたりするだけでは、根本的な改善は難しいことがあります。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。鵞足炎でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

鵞足炎への対応として、次のようなものが一般的です。

アイシング

炎症を抑えるために、患部を冷やします。特に痛みが強い急性期に効果的です。

一時的な痛みの緩和には効果的ですが、根本的な原因解決にはなりません。また、長期間の使用は血行不良を招く可能性があります。

薬物療法

あくまで対症療法であり、根本的な原因を解決してくれるわけではありません。

湿布では効果が感じられないことが多いため、より強い鎮痛薬が用いられることがありますが、薬によっては眠くなったり、運転や仕事に支障が出てしまうことも多いです。

鎮痛薬があれば動けるから大丈夫だと思い、痛みがある中での日常生活で症状を悪化させていくケースもよく見られます。鎮痛剤によって胃の不調が起き、新たな症状が発症する可能性もあります。

運動療法

ストレッチやエクササイズ、筋力トレーニングをすることで患部の筋肉が緩み症状が緩和するケースもあります。

しかし、程度を調整するのが難しくかえって痛みが強くなる場合や、そもそもの痛みによって運動療法が行えないこともあります。

良かれと思って行った運動療法そのものによって発生した新たな痛みの恐怖で、運動そのものから離れていくことで身体が動かなくなっていくケースも珍しくありません。炎症が強い場合、かえって症状を悪化させる可能性もあります。

装具療法

下肢の関節の異常により鵞足炎が出現している場合は、足底挿板の使用も検討されます。

これも対症療法の一つであり、根本的な筋肉や関節の問題を解決するものではありません。また、合わない挿板を使用すると別の部位に負担がかかることもあります

鵞足炎を改善するために

まずはあなたの鵞足炎の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、鵞足炎の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、運動をしながら改善させたい方、他の治療院に通院して効果がなかった方も、諦めずに当院にご相談ください。

鵞足炎Q＆A

鵞足炎は自然に治りますか？

軽度の鵞足炎が治るまでにかかる期間は、一般的には2週間前後です。運動制限と徹底して安静を続け、適切な治療とリハビリによって症状が緩和されます。ただし、症状の程度や原因によって個人差はあります。また、根本的な原因を解決せずに症状だけを抑えると、再発する可能性が高くなります。

鵞足炎と変形性膝関節症の違いは何ですか？

鵞足炎は膝の内側下方の鵞足部の滑液包の炎症であるのに対し、変形性膝関節症は膝関節内の軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかることで痛みが生じる疾患です。痛みの位置や性質が異なりますが、変形性膝関節症の方に鵞足炎が合併することも多いです。正確な診断には専門的な検査が必要です。当院では詳細な検査によって、あなたの症状の正確な原因を特定します。

寝ているときにも痛みがあるのはなぜですか？

寝ているときにも痛みがあるということは、物理的な負担がかかっていない時も痛みが生じている「自発痛」の状態です。鵞足炎では滑液包に炎症が起きていますが、この炎症が強くなると自発痛が生じるようになります。炎症が強いときには毛細血管が拡張し、神経も過敏になるため、刺激がなくても痛みを感じるようになります。

鵞足炎は年齢によるものなので治らないのでしょうか？

年齢による変化は避けられませんが、痛みの原因は加齢ではありません。姿勢の問題や筋肉のバランス、日常生活での使い方など、改善可能な要素が多くあります。当院では原因を特定するためにあらゆる方向から検査し、症状の原因の全てに施術でアプローチすることで、年齢に関わらず症状の改善が期待できます。変形が完全に元の状態に戻らなくても、痛みを軽減し、動きやすさを取り戻すことは問題なく可能です。

施術によってどのように改善しますか？

当院では、患部である膝関節周辺の関節、筋肉、腱、靭帯、筋膜、皮膚など全ての周辺組織の状態を見ます。さらに姿勢、背骨や骨盤、神経、血管まで、あらゆる部位にアプローチします。これにより痛みの軽減と関節機能の回復を目指し、神経の伝達や血流を改善することで炎症も抑えます。施術は痛みを伴わない優しい刺激で行われ、個々の症状に合わせて調整していきます。

鵞足炎で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと鵞足炎は非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

鵞足炎は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。