機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは

機能性ディスペプシアとは、胃や十二指腸に明らかな異常がないにもかかわらず、みぞおちを中心とした不快な症状が慢性的に続く状態を指します。

胃カメラなどの検査では異常が見つからないため、気のせいやストレスと片付けられがちですが、実際には身体的な機能障害が原因となっている疾患です。

主な症状として、食後の胃もたれや膨満感、早期満腹感、みぞおちの痛みや焼けるような感覚などが挙げられます。これらの症状のうち一つ以上が3ヶ月以上続く場合に、機能性ディスペプシアと診断されることが多いです。

症状の内容やタイミングによって、食後に症状が強く出るとタイプと食事とは関係なく痛みが主体となるタイプに分類されることもあります。どちらのタイプであっても、日常生活の質を著しく低下させる可能性がある症状です。

複数の研究結果から、機能性ディスペプシアは女性に多く発症することがわかっています。高脂肪の食事傾向の増加、勤務環境や経済環境、家庭のストレスの増加など、現代人が胃の負担を感じる生活になっていると考える医師は92.7％に達しています。

また、機能性ディスペプシアは、今後の日本人の新たな国民病になる可能性のある疾患として、医師の24.5％に選ばれ第1位となっています。また、ストレスが要因となる新たな国民病としても62.8％の医師に選択され、第1位という結果になっています。

機能性ディスペプシアを放置すると、様々な問題が生じる可能性があります。まず、食事の量が減ることで栄養不足になり、体重減少や体力低下を引き起こすことがあります。十分な栄養が摂れないことで、免疫力の低下にも繋がります。

また、慢性的な胃の不快感は精神的なストレスとなり、不安や抑うつ状態を引き起こすこともあります。食事が楽しめなくなることで、家族や友人との食事の機会を避けるようになり、社会的に孤立するケースも少なくありません。

さらに、症状の原因が分からないことによる不安感により必要のない検査を繰り返すことで、医療費の負担が増大することもあります。適切な対処をせずに放置することは、身体的にも精神的にも、社会的にも大きな負担となります。

機能性ディスペプシアの原因

2005年に治療家になって以来、機能性ディスペプシアでお困りの方を数多く施術してきました。慢性のお腹の不調を抱えていた患者さんが新たに診断され、年々多くの方の来院がされるようになりました。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、機能性ディスペプシアの原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

機能性ディスペプシアの原因として次のものが挙げられます。

機能性ディスペプシアはこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、筋肉の緊張や背骨の歪み、自律神経の乱れが形成されます。自律神経は背骨の間から出ているので、背骨の関節の動きが悪くなる交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えが上手くできなくなります。

特に注目すべきは姿勢と自律神経の関係です。家事やデスクワークやスマホ操作などで長時間前かがみの姿勢を続けると、腹部が圧迫され胃が動くスペースが狭まってしまいます。また、ストレス社会においては、精神的な要因による内蔵の不調も増加傾向にあります。

自律神経の働きに影響が起きると正常な胃の働きが出来なくなります。

胃の運動機能の低下は重要な要因で、食べ物を十分に消化・排出できないことで不快感が生じます。また、内臓の痛みに対する感覚が過敏になる内臓知覚過敏も大きな原因の一つです。通常なら気にならない程度の刺激でも強い痛みや不快感として感じてしまうのです。

これらの問題は単に胃薬を飲んだり食事制限をしたりするだけでは根本的な解決にはなりません。

当院では身体全体を見て根本原因を探し出し、施術して症状の改善を図ります。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。機能性ディスペプシアでお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

機能性ディスペプシアへの対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

胃の運動機能を改善する薬や、胃酸分泌を抑制する薬が処方されます。。また、症状に応じて抗不安薬や抗うつ薬を用いることもあります。

症状を一時的に抑えることはできますが、根本的な原因解決にはならないことが多いです。また、長期服用による副作用のリスクや、薬への依存性も懸念されます。根本的な原因解決ではなく対症療法になるため、薬を止めると症状が再発することがあります。

ピロリ菌除菌

ピロリ菌が検出された場合、抗生物質による除菌治療を行います。除菌によって症状が改善するケースもあります。

除菌治療自体が胃腸に負担をかけることがあり、一時的に症状が悪化することもあります。また、ピロリ菌が原因でない場合は効果が期待できません。

生活指導

食事内容の見直しや、ストレス管理の方法などについてアドバイスを行います。過剰な糖分や脂質、刺激物の摂取を控えるよう指導します。

一般的なアドバイスにとどまることが多く、個人の体質や生活習慣に合わせた具体的な指導が不足しがちです。また、社会生活における現実的な問題もあり実践するのが難しく、継続できないケースも多いです。

漢方薬処方

六君子湯や半夏厚朴湯などの漢方薬を処方することもあります。特に、胃もたれや食欲不振には六君子湯が用いられます。

効果が現れるまでに時間がかかることが多く、即効性を期待できません。また、独特の味や香りがあり、服用を続けるのが困難な場合もあります。

機能性ディスペプシアを改善するために

まずはあなたの機能性ディスペプシアの原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、機能性ディスペプシアの真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体や鍼灸で効果がなかった方、病院探しに疲れてしまっている方も、決して諦めずに当院にご相談ください。

機能性ディスペプシアのQ＆A

機能性ディスペプシアは自然に治りますか？

残念ながら機能性ディスペプシアは自然に治癒することは難しいです。容易ではありませんが、徹底した生活習慣の改善によって症状の悪化を食い止めることが可能です。しかし、根本的な原因が残っているため、多くは再発してしまいます。原因を取り除く適切な治療と、生活習慣の改善によって症状を改善することが初めて出来ます。当院では、脊椎の調整を通じて自律神経のバランスを整え、胃腸の機能を正常化することを目指します。また、姿勢や生活習慣の改善により、再発を防止することも重要です。症状の寛解と再発予防を目標とした継続的なケアが、長期的な改善につながります。

食事制限は必要ですか？

過度な食事制限は栄養不足を招く恐れがあるため、バランスの良い食事を心がけることが基本です。ただし、脂っこい食事や刺激物、カフェインなど、症状を悪化させる可能性のある食品は控えめにすることをお勧めします。また、食事のペースも重要で、ゆっくりと良く噛んで食べることで消化を助けます。当院では、一人一人の体質や症状に合わせた食事のアドバイスを行っています。

ストレスとの関係はありますか？

ストレスは機能性ディスペプシアの症状を悪化させる大きな要因の一つです。ストレスにより自律神経のバランスが乱れ、胃腸の動きや感覚に影響を与えます。しかし、ストレスだけが原因ではなく、身体的な要因も複合的に関わっています。当院では、脊椎の調整によって自律神経系を整えるとともに、ストレス管理の方法についてもアドバイスしています。リラクゼーション法や適度な運動、十分な睡眠など、日常生活でできるストレス対策も重要です。

機能性ディスペプシアと姿勢は関係していますか？

姿勢と機能性ディスペプシアには密接な関係があります。特に猫背などの前傾姿勢では、腹部が圧迫され、胃の働きに影響を与えることがあります。また、姿勢の乱れは脊椎の変位を引き起こし、自律神経系のバランスを崩す原因となります。自律神経は胃の働きを調整する重要な役割を担っているため、その乱れが機能性ディスペプシアの胃の不調として現れることがあります。当院では、姿勢分析を通じて、胃の不調と姿勢の関連性を詳しく調べ、適切な施術とアドバイスを行っています。

機能性ディスペプシアは気持ちの問題ですか？

いいえ。自律神経失調症は神経のバランスが崩れることによって起きる問題です。気にしすぎでも、その人の精神の強度も関係ありません。症状の原因となっている背骨の問題がわかり、正しく自律神経が働くようになれば、症状は改善されます。

施術でどのように改善されますか？

胃の動き関係する胃のそのものの筋肉や背骨や肋骨の関節の可動域を広げます。そうする事で胃が充分に動くスペースができるようになります。また、胃に関係している自律神経の働きを正常化させることも同時に行い、あらゆる方向からアプローチします。日常生活での姿勢改善やストレス管理の方法もアドバイスします。デスクワーク中の姿勢の取り方や、効果的な呼吸法、自宅でできる簡単なエクササイズなど、生活習慣の改善も重要な要素です。一人一人の生活スタイルに合わせたセルフケアの方法もお伝えします。

機能性ディスペプシアで悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと機能性ディスペプシアは非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

機能性ディスペプシアは早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

前よりも早く回復できるようになりました