野球肘

野球肘とは

野球肘とは、野球の投球動作によって肘周辺に生じるスポーツ傷害の総称です。痛みの部位により内側型、外側型、後方型に分類され、成長期の野球選手に多く見られる症状です。

投球時の繰り返し動作により肘関節に過度な負担がかかることで発症し、上腕骨内側上顆炎や離断性骨軟骨炎などの病態を含みます。

成長期野球選手の約22％から44％が肘に傷害を抱えているという調査結果があり、特に投手の約50％、捕手の約40％が経験している症状です。

野球肘を放置すると、軽度の痛みから始まり徐々に症状が悪化し、最終的には投球不能となる可能性があります。

成長期の場合、骨の成長に影響を与え、肘の変形や可動域制限が永続的に残る恐れがあります。離断性骨軟骨炎が進行すると、骨片が関節内に遊離し、関節の機能が著しく低下します。

最悪の場合、手術が必要となり、長期間の競技離脱を余儀なくされ、野球選手としてのキャリアに深刻な影響を与える可能性があります。

野球肘の原因

2005年に治療家になって以来、野球肘でお困りの方を数多く施術してきました。症状の程度は人それぞれですが、野球をやめるしかないと言われて、薬で数時間症状を抑えるだけしか出来ない、それはなぜでしょうか？

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、野球肘の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

野球肘の主な原因として、以下のようなことが考えられます。

野球肘はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肘関節の可動域減少や肘周囲の筋肉・靭帯・関節包の緊張などが発生し、野球肘が発症します。更に、肩関節への血流が不足することで細胞の再生や新陳代謝が上手くいかなくなり、症状を発生させます。

それは人によって違い、単に患部を冷やしたり安静にするだけでは、全ての問題は取り切れません。薬を飲んでも原因が残ったままでは、すぐに症状は再発してしまいます。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。野球肘でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

野球肘への対応として、次のようなものが一般的です。

投球中止・安静

長期間の練習休止により技術の低下や体力の減退が起こり、復帰時のパフォーマンス低下が懸念されます。また、完全な休息だけでは根本的な原因が解決されないため、復帰後に再発するリスクが高くなります。

薬物療法

あくまで対症療法であり、根本的な原因を解決してくれるわけではありません。

湿布では効果が感じられないことが多いため、より強い鎮痛薬が用いられることがありますが、薬によっては眠くなったり、運転や仕事に支障が出てしまうことも多いです。

鎮痛薬があれば動けるから大丈夫だと思い、痛みがある中での日常生活で症状を悪化させていくケースもよく見られます。鎮痛剤によって胃の不調が起き、新たな症状が発症する可能性もあります。

物理療法

一時的な痛みの緩和にとどまり、根本的な改善をすることはできません。

継続的なケアが必要で、効果の持続時間も限られています。自己管理が難しく、適切なタイミングでのケアができないと効果がない場合もあります。

リハビリテーション

継続的な通院が必要で時間がかかり、適切な負荷調整ができないと症状が悪化する可能性があります。また、自己判断では症状を悪化させる危険もあり、個人の状態に応じた細かな調整が困難な場合もあります。

手術療法

手術そのものによって神経が傷つくリスクがあり、それによって別の痛みが発生します。また、手術が成功しても症状が完全に改善しない可能性もあります。

入院や手術後の経過観察を含め長期間、仕事や学校などを休む必要があります。手術後の部位を庇うために別の部位に負担がかかったり、患部の筋力低下によって日常生活の復帰に時間がかかります。

野球肘を改善するために

まずはあなたの野球肘の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、野球肘の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

復帰に向けた段階的なプログラムも重要で、急激な負荷をかけることなく、安全に競技復帰できるよう丁寧にサポートいたします。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、手術は避けたい方、他の治療院に通院して効果がなかった方も、諦めずに当院にご相談ください。

野球肘のQ＆A

野球肘は自然に治りますか？

軽度であれば安静により痛みが緩和するケースもありますが、適切なケアを行わないと運動をやめた後も痛みが残る可能性があります。症状の原因が残ったままで、患部をかばうような生活をし続けることで、突然重症化して再発症する可能性もあります。一度症状を感じたら早期の対処が重要です。

野球肘の人がやってはいけないことは？

痛みがある状態での投球継続は絶対に避けるべきです。また無理なストレッチや自己判断での運動も症状悪化の原因となるため専門家の指導のもとで行うことが大切です。

野球肘の予防方法はありますか？

適切な投球数制限、正しい投球フォームの習得、十分な休息、肩肘周囲の筋力強化とストレッチが効果的です。定期的なメディカルチェックも早期発見に有効です。

手術をしなくても完治しますか？

早期発見と適切な保存的治療により手術を回避できる場合が多くあります。ただし症状の程度や病態により手術が必要となるケースもあるため専門医の判断が重要です。

野球肘になりやすいポジションはありますか？

投手が最も多く約65％を占め、次いで捕手約12％、内野手約15％の順となっています。投球数が多いポジションほど発症リスクが高くなる傾向があります。

痛みがなくても野球肘の可能性はありますか？

初期段階では自覚症状がない場合もあります。肘の可動域や筋肉の緊張など、肘に負担がかかりやすく、発症の可能性が高いか見極めが重要です。

野球肘で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと野球肘は非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

野球肘は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

野球肘が改善されることで、再び野球を心から楽しめるようになります。

痛みへの不安から解放され、思い切りプレーできる喜びを取り戻すことができるでしょう。また、将来にわたって野球を続けていくための身体作りも同時に行えるため、長期的な競技生活をサポートします。