肘部管症候群

肘部管症候群とは

肘部管症候群とは、肘の内側にある尺骨神経という神経が圧迫されたり引っ張られたりすることで、小指と薬指のしびれや痛み、手の筋力低下が起こる病気です。肘の内側にある肘部管というトンネル状の部分で神経が障害されるため、この名前がついています。

末梢神経障害の中で手根管症候群に次いで2番目に多い疾患とされており、特に男性や重労働に従事する方や、過去に肘の外傷歴がある方に多く見られます。初期段階では軽いしびれ程度ですが、進行すると日常生活に大きな支障をきたすようになります。

肘部管症候群を放置すると、手の筋肉が徐々に痩せてきて、小指と薬指が完全に伸ばせなくなる「鷲手変形」という状態になります。

握力が著しく低下し、物をつまむ動作や細かい作業が全くできなくなっていきます。症状が進行すると、ボタンをかける、箸を使う、文字を書くといった基本的な日常動作が困難になります。

仕事においても、キーボード操作や書類の整理など手先を使う作業が制限され、職業生活に深刻な影響を与えます。

最終的には日常生活に大きな支障をきたし、仕事や趣味活動の継続が困難になる可能性があります。一度進行した筋肉の萎縮は回復が困難になるため、早期の対処が重要です。

肘部管症候群の原因

2005年に治療家になって以来、肘部管症候群でお困りの方を数多く施術してきました。症状の程度は人それぞれですが、病院で付き合って行くしかないと言われて、薬で数時間症状を抑えるだけしか出来ない、それはなぜでしょうか？

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、肘部管症候群の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

肘部管症候群の主な原因として、以下のようなことが考えられます。

肘部管症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、肘周辺の筋肉の緊張や肘関節の可動域が減少します。結果、肘部管内での神経圧迫や神経の伸張ストレスが発生し、しびれや痛みが発症します。更に、神経への血流が不足することで神経の再生や新陳代謝が上手くいかなくなり、症状を発生させます。

それの原因は人によって違い、単に電気をかけたり冷やしたりするだけでは、全ての問題は取り切れません。薬を飲んでも原因が残ったままでは、すぐに症状は再発してしまいます。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。肘部管症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

肘部管症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

効果が限定的になります。原因を取り除く治療にはならないため、根本的な改善には至らないことが多く、長期間の服用が必要になります。

装具療法

夜間の装着により睡眠の質が低下する可能性があり、継続的な使用が必要です。

また、正常な筋肉・関節も含めて固定するため、本来動きに問題のない部位にも新たな負荷がかかり、別の部位に症状が出てしまいます。

安静指導

過度な安静により筋力低下を招き、かえって回復を遅らせる可能性があります。

仕事や家事など、日常生活の動作を完全にやめることはできないため、安静が現実的に難しい場合が多くあります。

手術療法

手術そのものによって神経が傷つくリスクがあり、それによって別の痛みが発生します。また、手術が成功しても症状が完全に改善しない可能性もあります。

入院や手術後の経過観察を含め長期間、仕事や学校などを休む必要があります。手術後の部位を庇うために別の部位に負担がかかったり、患部の筋力低下によって日常生活の復帰に時間がかかります。

肘部管症候群を改善するために

まずはあなたの肘部管症候群の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、肘部管症候群の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、手術は避けたい方、他の治療院に通院して効果がなかった方も、諦めずに当院にご相談ください。

肘部管症候群のQ＆A

肘部管症候群は自然に治りますか？

軽度であれば安静により痛みが緩和するケースもありますが、適切なケアを行わないと、動作の再開時にすぐに症状が発生する可能性があります。また、症状の原因が残ったままで、患部をかばうような生活をし続けることで、突然重症化する可能性もあります。一度症状を感じたら早期の対処が重要です。

肘部管症候群の人がやってはいけないことは？

肘を長時間曲げる姿勢を避け、電話や読書時の姿勢に注意し、肘をテーブルに押し付けるような動作は控えることが重要です。

両手に症状が出ることはありますか？

肘部管症候群は両側に発症することも珍しくなく、特に重労働やスポーツが原因の場合は両手に症状が現れることがあります。

肘部管症候群と手根管症候群の違いは？

肘部管症候群は肘の内側で尺骨神経が圧迫され小指側にしびれが出るのに対し、手根管症候群は手首で正中神経が圧迫され親指側にしびれが出ます。

予防方法はありますか？

肘を長時間曲げる姿勢を避け、デスクワーク時の姿勢改善、適度な休憩を取ることで予防効果が期待できます。

仕事を続けながら治療できますか？

仕事を続けながら治療可能です。当院では仕事を続けながらでも改善させるために、施術だけでなくセルフケアや日常生活での注意点など、様々なアドバイスを行います。

肘部管症候群で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと肘部管症候群は非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

肘部管症候群は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。