
院長:高木お気軽にご相談ください!
湘南カイロ平塚整体院の高木です。学校検診でお子さんが側弯症と診断されて、なぜうちの子がと戸惑っている親御さんも多いのではないでしょうか。側弯症の原因について調べてみると、多くの情報が「原因不明」と書かれていて、余計に不安になってしまいますよね。
姿勢が悪かったから側弯症になったのか、それとも遺伝なのか、自分の育て方に問題があったのかと悩む方もいらっしゃいます。実は側弯症の原因はひとつではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているケースがほとんどです。
この記事では、側弯症がなぜ起こるのか、どのような要因が関係しているのかを詳しくお伝えします。原因を正しく理解することで、進行を防ぐために何ができるかが見えてきます。




2005年から多くの側弯症の患者さんを診てきた経験をもとに、病院では教えてもらえない視点もお伝えします
側弯症と一口に言っても、実はいくつかのタイプに分類されます。それぞれ発症のメカニズムや原因が異なるため、まずは自分や家族がどのタイプに該当するのかを知ることが大切です。種類によって対処法も変わってくるため、正確な情報を把握しておきましょう。
側弯症全体の約80〜85%を占めるのが特発性側弯症です。特発性という名前のとおり、医学的には原因が特定できないタイプとされています。主に成長期の子どもに発症し、特に10歳から15歳くらいの思春期に多く見られます。
女子に発症する割合が高く、男子の約5〜7倍とも言われています。なぜ女子に多いのかについても明確な答えは出ていませんが、ホルモンバランスや骨格の成長パターンの違いが関係しているのではないかと考えられています。
生まれつき背骨の形に異常がある場合、先天性側弯症と診断されます。胎児期に脊椎が正常に形成されなかったことが原因で、生まれた時点ですでに背骨が曲がっているケースです。このタイプは全体の約5〜10%程度を占めています。
先天性の場合は早い段階で発見されることが多く、成長とともに進行する可能性があるため、定期的な経過観察が必要になります。ただし先天性だからといって必ず重症化するわけではありません。
脳性麻痺や筋ジストロフィーなど、神経や筋肉の疾患に伴って発症するタイプを神経筋原性側弯症と呼びます。基礎疾患によって筋力のバランスが崩れ、背骨を支える力が弱くなることで側弯が生じます。
このタイプは特発性と比べて進行が速いケースもあり、基礎疾患の治療と並行して側弯症への対応が求められます。
特発性側弯症は原因不明とされていますが、全く手がかりがないわけではありません。研究によってさまざまな要因が関係している可能性が示唆されており、複数の要素が重なり合って発症すると考えられています。原因がわからないから何もできないと諦める必要はありません。
側弯症は家族内で発症するケースが多いことから、遺伝的な要因が関係していると考えられています。親や兄弟姉妹に側弯症がある場合、発症リスクが高まるという報告もあります。ただし遺伝だけで必ず発症するわけではなく、あくまでリスク要因のひとつです。
ご自身が側弯症をお持ちで、お子さんへの遺伝を心配されている方も多いでしょう。遺伝的な素因があったとしても、早期発見と適切な対処によって進行を防ぐことは十分に可能です。
思春期に側弯症が発症しやすいことから、成長ホルモンや女性ホルモンの変化が関係しているのではないかという研究もあります。急激な身長の伸びに骨格や筋肉の発達が追いつかず、背骨のバランスが崩れやすくなる時期と重なります。
特に女子は初潮前後の1〜2年間に側弯が急速に進行するケースがあるため、この時期の観察が重要になります。
近年の研究では、平衡感覚をつかさどる前庭機能や体の位置を感知する固有感覚に微細な異常があるのではないかという説も提唱されています。つまり脳や神経系が体の傾きを正確に認識できていない可能性があるということです。
これはまだ研究段階の仮説ですが、側弯症が単純な骨格の問題だけではないことを示しています。
私は2005年から治療家として多くの側弯症の患者さんを診てきました。病院では原因不明と言われるケースでも、丁寧に検査をしていくと必ず身体に共通した問題が見つかります。
側弯症の患者さんに共通しているのは、姿勢の悪さ、胸椎や肋骨関節の可動域減少、骨盤の傾き、そして背中や腰の筋肉や筋膜の緊張です。


側弯症の方の多くは、背骨周辺の関節が硬くなっています。特に胸椎と肋骨をつなぐ関節の動きが制限されていると、呼吸のたびに胸郭が十分に広がらず、背骨への負担が偏ってしまいます。
関節が圧迫された状態では、身体を正しく伸ばすことができません。その結果、側弯の状態がさらに強くなるという悪循環に陥りやすくなります。
背骨が曲がっていると、片側の筋肉は常に引っ張られ、反対側は縮んだ状態が続きます。このアンバランスが長期間続くと、筋肉や筋膜が硬くなり、柔軟性が著しく低下します。
筋肉や筋膜の緊張が身体の柔軟性を低下させていることが、側弯症の進行に深く関係しています。この問題はレントゲンには映らないため、病院の検査だけでは見つけることができません。
骨盤は身体の土台となる部分です。この土台が傾いていると、その上に乗っている背骨もバランスを崩してしまいます。日常生活での座り方や立ち方の癖、カバンの持ち方なども骨盤の傾きに影響を与えます。
姿勢の悪さが直接の原因かどうかは議論がありますが、少なくとも側弯症の進行を早める要因になっていることは間違いありません。
側弯症の発症原因は特定できなくても、悪化させる要因は日常生活の中にたくさん潜んでいます。これらを知っておくことで、進行を遅らせたり、改善につなげたりすることが可能になります。お子さんの生活習慣を一緒に見直してみてください。
学校での授業中、家でのスマートフォンやゲームの使用など、長時間同じ姿勢を続けることは背骨に大きな負担をかけます。特に前かがみの姿勢は背中の筋肉を疲労させ、背骨を支える力を弱めてしまいます。
30分から1時間に一度は姿勢を変えたり、軽いストレッチをしたりする習慣をつけることが大切です。
重いカバンをいつも同じ肩にかけていたり、片側だけを使うスポーツを続けていたりすると、身体のバランスが崩れやすくなります。テニスや野球など、一方向への動作が多いスポーツは注意が必要です。
ただし運動そのものが悪いわけではありません。むしろ適切な運動は筋力バランスを整え、側弯症の改善に役立つことがあります。大切なのは偏りを意識して、反対側の動きも取り入れることです。
背骨を支えているのは周囲の筋肉です。運動不足で筋力が低下すると、背骨を正しい位置に保つ力が弱くなります。特に体幹の筋肉が弱いと、姿勢を維持することが難しくなり、側弯症が進行しやすくなります。
成長期のお子さんには、バランスよく全身を使う運動を習慣づけることをおすすめします。
側弯症は原因不明だから治らないと思っていませんか。確かに医学的には特発性側弯症の発症原因は解明されていません。しかし進行に関わる要因を取り除くことで、悪化を防いだり、改善に導いたりすることは十分に可能です。
経過観察と言われても、できることはたくさんあります。関節の動きを改善し、筋肉の緊張を緩和し、姿勢を整えていくことで、身体は変化していきます。レントゲンでは見えない問題を丁寧に検査し、一人ひとりに合わせた施術を行うことが改善への近道です。
私はこれまで多くの側弯症の患者さんを診てきましたが、手術を勧められていた方が施術を続けることで手術を回避できたケースもあります。原因は人それぞれ異なるからこそ、検査によって真の原因を見つけ出すことが重要なのです。
お子さんの側弯症について不安を抱えている親御さん、ご自身の側弯症が気になっている方、どうぞ一人で悩まないでください。原因を正しく理解し、適切な対処を始めることで、未来は変わります。いつでもお気軽にご相談ください。

