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四十肩・五十肩の治し方|急性期・拘縮期・回復期の正しいケアを解説

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こんにちは、湘南カイロ平塚整体院の高木です。肩の痛みが出てからもう数ヶ月……「いつになったら治るんだろう」と、ため息をついている方はいませんか。整形外科で「様子を見てください」と言われたけれど、一向に改善する気配がない。

そんな状況で、どうすれば本当に治せるのかを本格的に調べ始めた方に向けて、今日は具体的な方法をお伝えします。

四十肩・五十肩を治すうえで最も大切なのは、「今どの病期にいるか」を正確に把握して、その病期に合ったアプローチをとることです。病期を無視して治し方を間違えると、症状が長引くだけでなく悪化することもあります。

今日は自宅でできるセルフケアから医療機関での治療選択肢まで、整体院の院長として日々多くの方の肩を診てきた経験をもとに、できるだけわかりやすくお伝えします。

院長:高木

「安静にしていれば治る」と思って放置していたら、かえって拘縮が進んでしまったというケースをよく目にします。今の自分の状態を正しく把握することが、回復への最初の一歩です

目次

まず確認したい——今どの病期にいるか

四十肩・五十肩には「急性期(炎症期)」「拘縮期(慢性期)」「回復期」という3つの病期があります。この3つのフェーズによって、やるべきことがまったく変わります。

「自分はどのタイプか」ではなく「自分は今どの段階にいるか」を把握することが、治し方を選ぶうえでの絶対的な出発点です。以下の表を参考に、今の状態と照らし合わせてみてください。

病期期間の目安主な症状やるべきこと
急性期(炎症期)発症〜数週間安静時・夜間の強い痛み、少し動かすだけで激痛アイシング・安静・医療機関受診
拘縮期(慢性期)数ヶ月〜1年以上痛みは落ち着くが腕が上がらない・引っかかる・固い振り子運動・段階的な可動域訓練
回復期1〜2年以上可動域が徐々に戻る・痛みが軽くなる方向別ストレッチ・全身アライメント改善

多くの方が「いつの間にか拘縮期に入っていた」という状態で相談にいらっしゃいます。急性期と拘縮期では対応がまるで異なるため、まず自分の状態をしっかり見極めることが大切です。

急性期の治し方——この時期の最優先はただひとつ

発症直後の急性期は、肩関節の内部で強い炎症が起きている状態です。この時期に「早く治したい」という気持ちから無理にストレッチをしたり、肩をもんでもらったりすることが、最も症状を悪化させるパターンです。

急性期の治し方は、炎症を鎮静させることに集中することに尽きます。正しい対応を心がけるだけで、この後の拘縮期を軽く乗り越えられる確率がぐんと上がります。

急性期にすべきこと・避けるべきこと

急性期にすべき最優先のケアはアイシングです。保冷剤をタオルで包んで肩全体に当て、15〜20分冷やすことを1日2〜3回行ってください。

「温めた方がいいのでは?」という方がいますが、急性期の炎症に対して温めると血流が増加して炎症が広がります。急性期はアイシングが正解です

痛みが非常に強い場合や夜間痛がひどい場合は、整形外科での受診・消炎処置(注射・内服)を優先してください。避けるべきことは「マッサージ・強引なストレッチ・痛みを我慢しての腕の使い過ぎ」の3つです。

拘縮期の治し方——「動かさない」と「動かす」のバランスが命

炎症が落ち着いて痛みが少し和らいできた拘縮期は、今度は「肩を動かさないと関節が固まっていく」という段階に入ります。ただし「早く治したい」という焦りから無理に動かしすぎると、また炎症が戻ることがあります。

この時期の治し方の核心は「痛みが出ない範囲で少しずつ動かし続けること」です。拘縮期は数ヶ月〜1年以上続くことがあり、焦らず継続することが最も大切な姿勢です。

拘縮期に最も効果的な振り子運動(コドマン体操)

拘縮期の代表的かつ最も安全なセルフケアが、振り子運動(コドマン体操)です。テーブルや椅子に健側(痛くない方)の手をついて少し前傾になり、痛みのある腕を自然に下にたらします。

腕の重さを利用して、ゆらゆらと前後・左右・円を描くように自然に動かします。筋力で動かすのではなく、重力と振り子の動きにまかせることがポイントです。

1回2〜3分を1日2〜3セット、毎日継続することで関節包の拘縮がじんわりと緩まっていきます。

壁を使った肩の可動域訓練

振り子運動で可動域が少し戻ってきたら、壁を使ったストレッチを加えていきます。壁に指先を当てて、指をつたって壁の上に向けてゆっくりと手を滑らせていく「ウォールウォーク」が代表的です。痛みが出る手前のところで止めて20〜30秒キープ、これを3セット行います。

「少し伸びる感覚があるけれど痛くない」という範囲を厳守することが、この時期のすべてのケアの大原則です

回復期の治し方——再発しない身体をつくることがゴール

可動域が徐々に戻ってきた回復期は、肩関節の動きをさらに回復させながら、「なぜ四十肩・五十肩になったのか」という根本原因も同時に改善していく時期です。

回復期をただ「痛みが引くのを待つ期間」として過ごすか、「再発しない身体をつくる期間」として過ごすかで、数年後の肩の状態が大きく変わります。この時期に最も差がつくのが、肩甲骨・胸椎・骨盤という「肩の周辺」へのアプローチです。

回復期に取り入れたい方向別ストレッチ

回復期の肩関節のストレッチは、「前から上げる(屈曲)」「横から上げる(外転)」「後ろに回す(結帯動作)」「外側に回す(外旋)」という方向別に段階的に広げていきます。

どの方向でも「痛みが出ない範囲」を守ることは変わりません。各方向を1日20〜30秒×3セット、入浴後など体が温まったタイミングで行うことが効果的です。

肩甲骨・胸椎・骨盤のアライメントを整えることが再発防止の鍵

四十肩・五十肩が「治った」と思ってケアをやめた方の多くが、数年以内に同じ側または反対側の肩に再発しています。その理由は、肩関節だけを治しても、発症の背景にある姿勢・肩甲骨の動き・胸椎の硬さ・骨盤のゆがみが残ったままだからです

肩関節の動きが戻ってきたと感じたら、肩甲骨まわりの筋力トレーニング・胸椎の回旋ストレッチ・骨盤の安定化エクササイズを組み合わせて、身体全体のバランスを整えることが本当のゴールです。

医療機関での治療選択肢を知っておこう

自宅でのセルフケアと並行して、医療機関での治療を組み合わせることで回復が早まることがあります。どのような選択肢があるかを把握しておくと、受診時に医師との会話がスムーズになります。自分の状態と照らし合わせながら確認してみてください。

治療の種類主な効果適した病期
消炎鎮痛剤(内服・湿布)炎症と痛みの緩和急性期〜拘縮期
ステロイド注射強い炎症・夜間痛の早期鎮静急性期(夜間痛が強い場合)
ヒアルロン酸注射関節の潤滑・拘縮の緩和拘縮期
理学療法士によるリハビリ可動域の段階的な回復拘縮期〜回復期
サイレントマニピュレーション(非観血的関節受動術)麻酔下で関節包を緩める拘縮が高度な場合
手術(関節鏡視下手術)拘縮した関節包を切開・剥離保存療法で改善しない重症例

注射は「打てば一発で治る」というものではなく、炎症が強い時期に痛みを鎮めてリハビリやセルフケアを進めやすくするための補助的な役割です。注射を打った後のケアをどうするかがむしろ大切です。

四十肩・五十肩を早く治すための3つのポイント

多くの方の肩を診てきた経験から、「この3つを守っている方は回復が明らかに早い」といえるポイントをお伝えします。どれも特別なことではありませんが、継続できるかどうかで回復スピードに大きな差が出ます。

まず1つ目は、病期を無視したケアをしないことです。急性期に無理をしない、拘縮期に動かさなさすぎない——このシンプルなルールを守るだけで、回復は大きく変わります。

2つ目は、毎日の短時間ケアを継続することです。週1回1時間より、毎日5〜10分の方が確実に効果があります。

3つ目は、肩だけを見るのをやめることです。骨盤・胸椎・肩甲骨という全身のバランスを整えながら肩を治していく視点が、再発しない身体づくりにつながります。

夜間痛を和らげる寝方の工夫

「夜中に痛みで目が覚める」という方に向けて、就寝時の工夫もお伝えします。痛みのある肩を下にして横向きに寝るのは避けてください。

仰向けで寝る場合は、痛みのある側の腕の下にタオルを2〜3枚折りたたんで置くことで肩関節への内部圧力が分散されて楽になる方が多いです。完全に痛みが消えるわけではありませんが、睡眠の質を少しでも改善することが日中の回復力を高めます。

院長からのメッセージ

「どうすれば治るのか分からなくて、もう何ヶ月も悩んでいる」——そんな状態でここまで読んでくださった方に、伝えたいことがあります。

四十肩・五十肩は、正しいアプローチをすれば必ず改善できる症状です。「年齢だから」「時間が経てばいつか治る」と待ち続けるのではなく、今の自分の病期に合ったケアを丁寧に続けていくことが、最短で日常生活を取り戻すための道です。

セルフケアを続けながら「なかなか変わらない」「もっとしっかり診てもらいたい」と感じたときは、ひとりで悩まずにいつでもご相談ください。肩だけでなく全身のバランスから原因を探して、再発しない身体を一緒につくっていきましょう。


院長:高木

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