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側弯症で気をつけたい5つの行動と効果的な予防法
こんにちは、湘南カイロ平塚整体院院長の高木諭です。今日は多くの方からご質問をいただく「側弯症でやってはいけないこと」について詳しくお話ししたいと思います。
側弯症は背骨が左右に湾曲してしまう状態で、適切なケアと日常生活での注意が大切です。この記事を通して、側弯症の方が日常生活で気をつけるべきポイントや予防法について理解を深めていただければ幸いです。

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側弯症と診断されると「何をしてはいけないの?」「好きなスポーツは続けられる?」など、不安に思うことが多いのではないでしょうか。
結論から言うと、側弯症の方が絶対にやってはいけない行動は科学的に明確に証明されているわけではありません。しかし、症状の悪化を防ぐために避けた方が良い行動や姿勢があります。それらを知ることで、より快適な日常生活を送ることができます。
側弯症の方が避けるべき5つの行動
側弯症の方が日常生活で特に注意すべき行動について詳しく見ていきましょう。これらの行動は絶対に禁止というわけではありませんが、症状の悪化を防ぐために意識しておくことが大切です。
1. 横向きに寝る習慣
側弯症の方は横向きに寝る姿勢に注意が必要です。横向きに寝ると身体の片側に負担がかかり、背骨の湾曲が悪化する可能性があります。特に横向きに寝転がって本を読んだり、テレビを見たりする姿勢は避けた方が良いでしょう。
寝るときは仰向けに寝ることを基本とし、枕の高さも適切なものを選ぶことが大切です。側弯のカーブに合わせた寝姿勢を取ることで、睡眠中の背骨への負担を軽減できます。寝る前に軽いストレッチを行うことも効果的です。
2. 自己流の筋トレやストレッチ
「筋肉をつければ側弯症が改善するのでは?」と考えて自己流の筋トレを始める方がいますが、これは危険です。側弯症の状態に合わない筋トレを行うと、症状が悪化する可能性があります。
特に注意すべきは無理なストレッチです。勢いや反動をつけたストレッチは変形した背骨に大きな負担をかけてしまいます。痛みが出るまで筋肉を伸ばすようなストレッチも避けるべきです。
側弯症の方が筋トレやストレッチを行う場合は、必ず専門家に相談し、自分の状態に合ったメニューを教えてもらいましょう。整形外科医や理学療法士、側弯症に詳しい整体師などの指導のもとで行うことが重要です。
3. 激しいスポーツや一方向に負荷がかかる運動
側弯症の方は激しいスポーツを避けた方が良いでしょう。特に注意が必要なのは、以下のようなスポーツです。
- 重いものを持ち上げるスポーツ(ウェイトリフティングなど)
- 飛び跳ねるスポーツ(バスケットボール、バレーボールなど)
- 一方向に力がかかるスポーツ(ゴルフ、テニス、野球など)
これらのスポーツは脊椎に一方向の負担がかかることで左右差が生まれ、湾曲が悪化しやすくなります。特に成長期の子どもは注意が必要です。
水泳(特に背泳ぎ)や適切な指導のもとでのヨガなど、背骨に均等に負荷がかかるスポーツは側弯症の方にも適しています。スポーツを続けたい場合は、専門家に相談して自分の状態に合った方法を見つけましょう。
4. 重い荷物を持つこと
側弯症の方は重い荷物を持つことを避けるべきです。重い荷物を持つと脊柱に負担がかかり、痛みが生じやすくなります。特に側弯症と同時に腰や胸のヘルニアがある方は特に注意が必要です。
日常生活では以下のような工夫をしましょう。
- 買い物は少量ずつに分ける
- リュックサックを使って両肩で重さを分散させる
- 台車やカートを活用する
- 重いものを持つ必要がある場合は誰かに手伝ってもらう
これらの工夫で背骨への負担を大きく軽減できます。公共の交通機関で通学する時は、こまめにリュックを下ろすことも有効になります。
5. 成長期の過度なダイエット
成長期の子どもや思春期の若者が側弯症と診断された場合、過度なダイエットは避けるべきです。研究によると、やせ型の女子に側弯症が多い傾向があるとされています。
成長期は骨の形成に必要な栄養素をしっかり摂取することが大切です。カルシウムやビタミンD、タンパク質などの栄養素が不足すると、骨の成長に悪影響を及ぼし、側弯症の進行リスクが高まる可能性があります。
バランスの良い食事を心がけ、必要な栄養素をしっかり摂取しましょう。特に女子中学生など成長期の若者は、無理なダイエットではなく健康的な体重管理を目指すことが大切です。
側弯症の方が日常生活で意識すべきポイント
側弯症と上手に付き合うためには、日常生活での姿勢や習慣に気を配ることが重要です。ここでは、日常生活で意識すべきポイントについてお伝えします。

正しい座位姿勢の保持
私たちは日常生活の中で座っている時間が最も長くなりがちです。側弯症の方は特に座位姿勢に注意が必要です。背中が丸くなったり、左右どちらかに重心が偏った座り方をしていませんか?
胸が右凸カーブがある場合は、右肩が前に入ったり上に引っ張られたりすることが多いです。このような場合、左肘を机やテーブルに置いて支えることで、右へ崩れるのを予防できます。
腰が左凸カーブがある場合は、重心が左側に偏りがちです。左お尻の下にタオルを折って入れるなどの工夫をすると、腰への負担を軽減できます。
長時間同じ姿勢でいることも避けましょう。1時間に1回は立ち上がって軽く体を動かすことをおすすめします。
寝具と寝姿勢の工夫
質の良い睡眠は側弯症の管理において非常に重要です。適切な寝具選びと寝姿勢の工夫で、睡眠中の背骨への負担を軽減しましょう。
側弯症の方は自分の背骨の湾曲に合った寝姿勢を意識することが最も重要です。寝る前に3分程度のストレッチを行うことも効果的です。
寝具については、硬すぎず柔らかすぎないマットレスを選びましょう。適度な硬さのマットレスは背骨をサポートし、自然なアライメントを保つのに役立ちます。枕の高さも重要で、首と肩のラインが自然になるような高さを選ぶことがポイントです。
日常動作での注意点
側弯症の方は日常の何気ない動作にも注意が必要です。特に以下のような動作に気をつけましょう:
- 無理な前屈:ストレッチや物を拾う際に過度に前屈すると脊柱に負担がかかります
- 長時間の同じ姿勢:スマホ操作やゲームで、同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう
- 不均等な荷重:片方の肩や腰に偏って荷物を持つことは避けましょう
これらの動作に注意し、背骨への負担を最小限に抑えることが大切です。
側弯症の予防と管理に役立つ方法
側弯症の進行を予防し、症状を管理するためのいくつかの方法をご紹介します。
適切な運動療法
側弯症の方にも適した運動はあります。専門家の指導のもとで行う以下のような運動は効果的です。
- 水泳(特に背泳ぎ)
- シュロス法などの側弯症専用の運動療法
- インナーマッスルを強化する適切なエクササイズ
- 姿勢やバランスを改善するストレッチ
これらの運動は背骨のバランスを整え、筋力を均等に発達させるのに役立ちます。ただし、必ず専門家の指導を受けてから始めることが重要です。
定期的な専門家のチェック
側弯症と診断された場合は、定期的に専門家のチェックを受けることが大切です。特に成長期の子どもは3〜6ヶ月ごとに検査を受け、湾曲の進行状況を確認しましょう。
早期発見と適切な管理が側弯症の進行を防ぐ鍵となります。症状が軽度のうちに適切な対策を取ることで、重度の湾曲への進行を防ぐことができます。
姿勢の意識づけ
日常生活での姿勢を意識することは、側弯症の管理において非常に重要です。鏡で自分の姿勢をチェックしたり、家族に注意してもらったりすることで、姿勢の悪化を防ぐことができます。
また、スマートフォンのアプリなどを活用して、定期的に姿勢をチェックするのも良い方法です。姿勢の改善は簡単ではありませんが、継続的な意識づけが大切で、大人になってからも良い習慣になります。
最後に
側弯症でやってはいけないことについてお話ししてきましたが、最も大切なのは自分の体と向き合い、適切なケアを続けることです。側弯症があっても、適切な管理と注意を払うことで、充実した生活を送ることができます。
横向きに寝る習慣、自己流の筋トレやストレッチ、激しいスポーツ、重い荷物を持つこと、成長期の過度なダイエットなど、避けるべき行動を意識しながら、正しい姿勢の保持や適切な運動療法を取り入れることが大切です。
側弯症の症状や程度は人それぞれ異なります。「これをやってはいけない」と一概に言えない部分もありますので、ご自身の状態に合った対策を専門家と相談しながら進めていくことをおすすめします。

もし側弯症でお悩みの方がいらっしゃいましたら、一人で悩まずに専門家に相談してください。当院「湘南カイロ平塚整体院」でも側弯症に関するご相談を承っております。あなたの状態に合った適切なアドバイスと施術で、側弯症の管理をサポートいたします。健康な背骨と快適な生活のために、いつでもお気軽にご相談ください。
