
院長:高木お気軽にご相談ください!
こんにちは、湘南カイロ平塚整体院の高木です。動悸がひどくて仕事に集中できない。体重がどんどん落ちて周りから心配される。手が震えて細かい作業ができない。そんな症状に悩んでいる方はいませんか?そのような不安の中、当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
バセドウ病は、自己免疫疾患のひとつで、甲状腺が過剰に甲状腺ホルモンを分泌してしまう「甲状腺機能亢進症」です。女性に多く、20〜40代の若い世代が発症しやすいのが特徴で、治療の主軸は抗甲状腺薬による薬物療法です。
一方で、毎日の食事と栄養の状態が症状の安定・回復速度・再発リスクに大きく影響することが、近年の研究でわかってきています。
「薬は飲んでいるけれど、食事でも何かできることはないか」「海藻はどのくらい食べていいの?」「寛解後の再発を食事から予防したい」、そんな思いを持つ方に向けて、整体師の視点からバセドウ病と栄養の関係を丁寧にお伝えします。




栄養と食事から体の内側を整えながら、頸椎・自律神経の状態を改善することで、症状が落ち着いてくるケースを日々見ています。一人で悩まず、できることから一緒に始めていきましょう
バセドウ病を食事と栄養から改善するために、まず体の中で何が起きているかを理解しておきましょう。仕組みを知ることで「なぜこの栄養素が大切なのか」が理解でき、食事改善を長く続けるモチベーションになります。
バセドウ病は、本来ウイルスや細菌を攻撃するための免疫システムが、誤って甲状腺を攻撃してしまう自己免疫疾患です。「TSH受容体抗体(TRAb)」という自己抗体が甲状腺を刺激し続け、甲状腺ホルモン(T3・T4)が過剰に産生・分泌される状態になります。
この過剰なホルモンが全身の代謝を異常に高め、動悸・体重減少・発汗・手の震え・イライラ・眼球突出などの症状として現れます。バセドウ病の発症には、遺伝的な体質・強いストレス・免疫の乱れ・栄養状態の偏りが複合的に関わっています。
特に免疫系のバランスを整える栄養素が不足していると、自己抗体の産生が活発化しやすくなることがわかっており、食事と栄養が症状の安定に直結します。
バセドウ病の改善において、食事と並んで非常に重要なのが頸椎(首の背骨)と自律神経の状態です。甲状腺は頸椎のすぐ前側に位置しており、甲状腺周囲の血流・リンパの流れ・自律神経の機能は、頸椎の状態に大きく左右されます。
頸椎の関節の動きが低下すると、甲状腺周囲のリンパの流れが滞り、免疫細胞の異常活性化が起きやすくなります。また自律神経の乱れは甲状腺ホルモンの分泌調節にも影響します。
食事から甲状腺・免疫を内側から整えながら、頸椎・自律神経の状態を改善することが、バセドウ病の症状を根本から安定させるうえで欠かせないアプローチです。
バセドウ病の食事で、ほぼすべての患者さんが最初に直面するのが「ヨウ素(ヨード)をどう扱うか」という問題です。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料となるミネラルで、バセドウ病の治療中は過剰摂取が症状を悪化させる可能性があります。ヨウ素を特に多く含むのは、昆布・わかめ・のり・ひじきなどの海藻類です。
バセドウ病治療中はこれらを日常的に大量に食べることは避けるのが基本ですが、「海藻を一切食べてはいけない」という意味ではありません。少量であれば問題になるケースは少ないため、担当の医師と相談しながら量を調整してください。
ヨウ素制限で特に注意が必要なのは「意識していない食品からの過剰摂取」です。
昆布だしを使った料理(みそ汁・鍋・うどんのだし)・めかぶ・もずく・海苔の佃煮などに大量に含まれているケースがあります。だしの種類を鰹だしや鶏ガラスープに切り替えるだけでもヨウ素摂取量を大幅に減らすことができます。
寛解・治療完了後は医師の判断のもとでヨウ素制限を緩めていくケースがほとんどですので、まず治療中の段階での取り扱いを正確に把握しておきましょう。
ヨウ素の制限を把握したうえで、次に大切なのが「積極的に摂るべき栄養素」を知ることです。甲状腺の機能安定・免疫バランスの調整・骨の保護・自律神経の安定に必要な栄養素を、役割とともに詳しくお伝えします。
「何を食べればいいかわからない」という方は、まずこの中から1〜2種類を意識して取り入れることから始めてみてください。
セレンはバセドウ病の食事改善において最も注目されているミネラルのひとつです。甲状腺内でのヨウ素代謝を調整する酵素の構成成分であり、過剰な甲状腺ホルモンの産生を抑制する方向に働きます。また強力な抗酸化作用を持ち、バセドウ病による甲状腺組織の酸化的ダメージを軽減します。
セレンを多く含む食品は、ブラジルナッツ(1粒で1日必要量をほぼ補える)・かつお・まぐろ・イワシ・鶏胸肉・卵・玄米です。ブラジルナッツは1日1〜2粒を目安に毎日食べるだけで、手軽にセレンを補給できます。サプリメントで摂る場合は過剰摂取にならないよう用量に注意しましょう。
ビタミンDは免疫調整において中心的な役割を果たし、自己免疫反応を抑制する「制御性T細胞」を活性化させる働きがあります。
バセドウ病の患者さんではビタミンD値が低い傾向があることが複数の研究で確認されており、充足することで治療効果の向上・再発リスクの低減に関連するというデータもあります。
鮭・イワシ・卵黄・干ししいたけ・きくらげから食事での摂取を心がけ、晴れた日に15〜30分の日光浴を習慣にすることも効果的です。室内での生活が多くなりがちな方は特に意識的に補う必要があります。
亜鉛は免疫細胞の分化・増殖に不可欠なミネラルで、自己免疫反応のバランスを保つうえで重要です。抗甲状腺薬の服用による代謝変化で亜鉛が消耗されやすいため、意識的な補給が必要です。ビタミンAは免疫細胞の機能調整と甲状腺ホルモン受容体の正常な機能維持に関わっています。
亜鉛は牡蠣・赤身肉・レバー・納豆・アーモンドから、ビタミンAはレバー・にんじん・ほうれん草・かぼちゃから摂取しましょう。
バセドウ病では甲状腺ホルモンの過剰産生によって骨代謝が異常に亢進し、骨密度が低下するリスクが高まります。
特に閉経後の女性では骨粗鬆症のリスクが高くなるため、カルシウムとビタミンK2(骨へのカルシウム定着を促す)の組み合わせを積極的に摂ることが大切です。小魚・乳製品・豆腐・小松菜でカルシウムを、納豆・緑の葉野菜でビタミンK2を補いましょう。
バセドウ病では全身の代謝が異常に亢進しており、エネルギー産生に必要なビタミンB群が急速に消耗されます。
ビタミンB1・B6・B12の不足は動悸・倦怠感・神経過敏・情緒不安定といったバセドウ病の症状をさらに悪化させるため、豚肉・うなぎ・レバー・卵・マグロ・カツオ・玄米から積極的に補うことが重要です。
マグネシウムは神経の過剰な興奮を抑えるミネラルで、バセドウ病の症状として特につらい「動悸・手の震え・イライラ・情緒不安定」の緩和に役立ちます。
また、抗甲状腺薬の服用による代謝変化でマグネシウムも消耗されやすいため、意識的な補給が必要です。アーモンド・カシューナッツ・豆腐・わかめ(少量)・玄米・バナナから摂取しましょう。
バセドウ病の症状は人によって大きく異なります。自分の症状に合わせて、特に意識すべき栄養素を把握しておきましょう。
| 主な症状 | 特に重要な栄養素 | 含まれる主な食品 |
|---|---|---|
| 動悸・息切れ | マグネシウム・ビタミンB1・カリウム | アーモンド・玄米・バナナ・うなぎ |
| 体重減少・疲れやすさ | タンパク質・ビタミンB群・鉄 | 鶏むね肉・卵・赤身肉・カツオ |
| 手の震え・神経過敏 | マグネシウム・ビタミンB6・亜鉛 | ナッツ類・豚肉・牡蠣・納豆 |
| 情緒不安定・イライラ | マグネシウム・トリプトファン・ビタミンB6 | バナナ・豆腐・鶏むね肉・ナッツ類 |
| 骨への影響・骨密度低下 | カルシウム・ビタミンD・ビタミンK2 | 小魚・乳製品・干ししいたけ・納豆 |
| 再発予防・免疫安定 | セレン・ビタミンD・亜鉛・オメガ3 | ブラジルナッツ・鮭・牡蠣・青魚 |
まず自分の症状に当てはまる行を確認して、その食品を毎日の食事に少しずつ加えることから始めてみてください。
積極的に摂るべき栄養素と同じくらい大切なのが、症状を悪化させる食品・習慣を意識して減らすことです。
まず昆布・昆布だし・海藻類の大量摂取はヨウ素の過剰摂取につながり、甲状腺ホルモンの産生を刺激します。カフェイン(コーヒー・エナジードリンク・緑茶の過剰摂取)は交感神経を刺激して動悸・手の震えを悪化させるため、治療中は控えめにしましょう。
アルコールは肝臓での甲状腺ホルモンの代謝を妨げ、自律神経をさらに乱します。超加工食品・精製糖質の多い食事は腸内環境を乱し免疫バランスを崩すため、できる限り避けることをお勧めします。
喫煙はバセドウ病に伴う眼症状(眼球突出・眼痛)を著しく悪化させることが明らかになっているため、治療中は特に控えることが重要です。
バセドウ病は、薬で甲状腺ホルモンの産生を抑えながら、免疫のバランスを時間をかけて整えていく疾患です。食事と栄養から免疫を内側から整えることは、その回復プロセスを確かに後押しします。ただし「食事だけで治る」というものではなく、投薬治療と並行して実践することが前提です。
整体師として日々の臨床から実感しているのは、食事改善と頸椎・自律神経のケアを組み合わせることで、症状の安定が早まるケースが非常に多いという事実です。甲状腺は頸椎のすぐ隣に位置しており、首の状態を整えることが甲状腺周囲の血流・リンパ・自律神経すべてに好影響を与えます。
「薬を飲んでいるけれどなかなか安定しない」「寛解後の再発が心配」「自分でできることを増やしたい」という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
食事・栄養の知識をお伝えしながら、頸椎・自律神経の状態も含めて丁寧に検査し、あなたに合った改善策を一緒に考えていきます。一人で抱え込まず、いつでもお気軽にご連絡ください。

