TFCC損傷

TFCC損傷とは

TFCC損傷とは、手首の小指側にある三角線維軟骨複合体が損傷した状態を指します。TFCCこと三角線維軟骨複合体は手首の安定性を保つ重要な組織で、手首の動きや衝撃の吸収に大きく関わっています。

この組織が損傷すると、手首の小指側に痛みが生じ、特に手首をひねる動作や重いものを持ち上げる際に症状が強く現れます。日常生活では、ドアノブを回す、タオルを絞る、パソコン操作をするなどの動作で痛みを感じることが多いです。

初期段階では動作時のみに痛みが出現しますが、症状が進行すると安静時にも痛みを感じるようになります。また、手首の腫れや熱感を伴うこともあり、握力の低下や手首の可動域制限なども起こります。

重い物を持ち上げる作業や長時間同じ姿勢を保つことで手首を頻繁に使う方や、特定のスポーツをやっている方、加齢や休息不足でもTFCC損傷が起きる危険性が高くなります。

日本の成人の約41.2%が筋骨格系の痛みを抱えており、そのうち手首を含む上肢の痛みは約7.4%と報告されています。これらの痛みを抱える人のうち約20.5%が日常生活に支障をきたしていると言われています。

TFCC損傷を放置してしまうと、症状は徐々に悪化していきます。初期は動作時のみの痛みであっても、次第に安静時にも痛みを感じるようになり、日常生活に大きな支障をきたします。

手首の不安定性が増し、単純な動作でも痛みが生じるようになると、無意識のうちに手首をかばう姿勢や動作が身についてしまいます。このように庇う動作によって、肩や肘、さらには首や背中にまで負担をかけ、新たな痛みや不調を引き起こす原因となります。

また、握力の低下が進行すると物を落としやすくなり、細かい作業が困難になります。仕事や家事、趣味の活動など、手を使う様々な場面で制限がかかるようになってしまいます。

さらに、慢性的な炎症が続くと、軟骨や靭帯の変性が進み、手首の変形や永続的な機能障害を引き起こす可能性もあります。これにより、将来的に手術が必要になるケースも少なくありません。

自然に治ると思っていた手首の痛みが、大きな症状に変わることは珍しくありません。日常を過ごしていれば手は使わないことがないため、小さな違和感でも、早めのケアが必要になります。

TFCC損傷の原因

2005年に治療家になって以来、TFCC損傷でお困りの方を数多く施術してきました。少しの痛みで放置していた結果、動かす度に痛いを感じる方もいました。治療をしても改善しないため、諦めかけている人もいました。この痛みはなぜ改善しないのでしょうか？

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、TFCC損傷の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

TFCC損傷の主な原因として、以下のようなことが考えられます。

TFCC損傷はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

これらの原因が引き金となり、手首関節の可動域減少や周辺筋肉の緊張や腱の炎症、神経の圧迫が起きます。そして徐々に組織に負担がかかるようになり、微小な損傷が蓄積されて強い症状になります。

また、TFCC損傷における手首の痛みの多くが、単に手首だけの問題ではなく、肩関節や肘、姿勢の乱れや筋肉のバランスの崩れも原因となっていることが多くあります。

そのため、患部に電気をかけたり湿布を貼ったり、単に筋肉をほぐしたり関節を動かしたりするだけでは、根本的な改善はできません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。TFCC損傷でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

TFCC損傷への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

あくまで対症療法であり、根本的な原因を解決してくれるわけではありません。

湿布では効果が感じられないことが多いため、より強い鎮痛薬が用いられることがありますが、薬によっては眠くなったり、運転や仕事に支障が出てしまうことも多いです。

鎮痛薬があれば動けるから大丈夫だと思い、痛みがある中での日常生活で症状を悪化させていくケースもよく見られます。鎮痛剤によって胃の不調が起き、新たな症状が発症する可能性もあります。

装具療法

手首や指の動きを制限するサポーターやテーピングを使用し、腱への負担を軽減します。

日常生活や仕事に制限がかかり、長期間の使用で筋力低下を招くことがあります。また、根本的な原因を解決するものではないため、装具を外すと症状が再発することが多いです。

見た目上の問題から、サポーターやテーピングの着用ができない場合もあります。

手術療法

3ヶ月以上症状が継続する場合には、関節鏡を用いた手術が検討されます。全身麻酔または伝達麻酔下で、手関節鏡視下TFCC縫合術、尺骨短縮術、TFCC再建術などが行われますす。

手術後の回復には時間がかかります。また、手術後も完全に症状が消失するとは限らず、再発のリスクもあります。手術による合併症として、傷跡の痛みや感染のリスクも考慮する必要があります。

入院や手術後の経過観察を含め長期間、仕事や学校などを休む必要があります。手術後の部位を庇うために別の部位に負担がかかったり、患部の筋力低下によって日常生活の復帰に時間がかかります。

TFCC損傷を改善するために

まずはあなたのTFCC損傷の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、TFCC損傷の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

いつもの間にか慢性的になった痛みに悩んでいる方、手術は避けたい方、他の治療院に通院して効果がなかった方も、諦めずに当院にご相談ください。

TFCC損傷のQ＆A

TFCC損傷はどのくらいの期間で治りますか？

TFCC損傷の回復期間は症状の程度や原因によって異なります。軽度の場合は適切な治療と休息により数週間から数ヶ月で改善することが多いですが、重度の損傷や慢性化した症状では、より長期間の治療が必要になることがあります。初期段階であれば、ストレッチや安静、生活習慣の見直しによって症状が軽減することもありますが、根本的な原因が身体に残っている場合がほとんどで、疲労の程度や環境によって再発するリスクがあります。

TFCC損傷は手術しか治療法がないのですか？

いいえ、TFCC損傷のほとんどは手術なしで改善が可能です。実際に約75%の症例は保存療法で症状が改善するとされています。当院では、手術を避けたいという方のために、根本原因を取り除く施術を提供しています。多くの患者様が、手術せずに症状の改善を実感されています。

TFCC損傷と手首の腱鞘炎の違いは何ですか？

TFCC損傷は手首の小指側にある三角線維軟骨複合体の損傷であるのに対し、腱鞘炎は腱とその周囲の腱鞘に炎症が生じる状態です。症状が似ていることもありますが、痛みの出る場所や動作が異なります。正確な診断には専門的な検査が必要です。当院では詳細な検査を通じて、あなたの症状が何に起因するものかを見極め、適切な施術を行います。

デスクワークが多いのですが、TFCC損傷の予防法はありますか？

デスクワークによるTFCC損傷を予防するには、正しい姿勢と適切な休息が重要です。手首に負担のかからない作業環境を整え、定期的に手首のストレッチを行うことをお勧めします。また、手の負担のかかりづらいマウスやキーボードの使用も効果的です。当院では、あなたの職業や生活習慣に合わせた具体的な予防法をアドバイスしています。

施術でどのように改善するのですか？

当院の施術では、手首の関節だけでなく、指、肘、肩、首、背中までトータルに調整します。これにより神経の伝達を正常化し、血流を改善することで、痛みの軽減と関節機能の回復を目指します。また、関節周囲の筋肉や靭帯の緊張を緩和する手技も行います。施術は痛みを伴わない優しい方法で行われ、個々の症状に合わせて調整していきます。また日常生活でアドバイスも重要と考えていますスマートフォンの持ち方や操作方法、パソコン作業時の姿勢など、日常的に行う動作を見直すことで、症状の再発を防ぎます。

TFCC損傷で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックとTFCC損傷は非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

TFCC損傷は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。