向き癖

向き癖とは

向き癖とは、赤ちゃんが寝ているときや抱っこしているときに、頭がいつも同じ方向を向いている状態を指します。特に長時間頭のポジションが固定される睡眠時に癖がつきやすいとされています。

赤ちゃんの頭は、出産時に母親の産道をスムーズに通れるように非常に柔らかくできています。窒息を防ぐために「仰向け寝」が推奨されていますが、そのときに後頭部の同じ面ばかりが下になることで、圧力がかかり続けて頭の形がゆがみができる場合もあります。

赤ちゃんを横に寝かせると一定の方向を向いてしまう傾向にあることから、向き癖がつきやすくなります。赤ちゃんの半数以上に向き癖が見られ、特に右側への向き癖が多いと言われています。

一度癖がつくと、赤ちゃんはますます寝やすい方向ばかりを向いて寝たがるようになります。いつもとは違う方向に寝かそうとすると、嫌がって泣いてしまうこともあります。これが向き癖の状態です。

赤ちゃんの向き癖は非常に早い段階から発生することがあります。実は胎児の段階、つまり妊娠中からすでに始まっていることが多いです。

頭の形の非対称で受診された保護者の多くは、妊産婦超音波健診で胎児がいつも同じ向きを向いていたと報告があり、子宮内で赤ちゃんが長時間同じ姿勢を取っているため、その姿勢が癖になってしまうことがあります。

出産時にも向き癖が生じることがあります。難産で赤ちゃんが長時間産道に頭を挟まれたり、吸引分娩で引っ張られたりすることで頭がゆがみ、向き癖の原因となることもあります。新生児期、いつも同じ向きで抱っこされていたりすることも、向き癖の原因の一つと考えられています。

向き癖を放置してしまうと、頭の形の変形が進行することがあります。頭の左右非対称や後頭部が平らになる絶壁頭などの頭蓋の変形を引き起こす可能性があります。

進行すると、顔の形にも左右差が現れることがあります。目の位置がずれたり、顎のゆがみが生じたりすることで、将来的に視覚面の問題や斜視、歯並びの悪さによる歯の病気、顎関節症などのリスクが高まる可能性があります。

また、首や肩のバランスにも影響を与え、姿勢の問題につながることもあります。姿勢の問題が運動機能、内臓機能の発達に大きく関わっています。

さらに、向き癖は股関節にも影響します。向きやすい側の反対側の足が立ち上がらないようになることがあり、対応が遅れると歩行に問題が起きる場合もあります。

気にしすぎだったかな？過ごせれば一番良いですが、何か不安があった時、本人はその訴えができません。早期の対応により何か問題が起きることはないので、出来るだけ早くの対応が必要です。

向き癖の原因

2005年に治療家になって以来、向き癖のある赤ちゃんをたくさん施術してきました。状態はそれぞれでしたが、保護者にとっては大きな不安がありました。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、向き癖の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

向き癖の主な原因として、以下のようなことが考えられます。

向き癖はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、頚椎、胸椎、骨盤の変位や可動域が減少し、全身の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などができます。このいくつもの原因が身体の自由な動きを制限してしまい、向き癖ができてしまいます。その向き癖により、様々な問題が発生する可能性があります。例えば頭の形です。

赤ちゃんの頭はとても柔らかいため、わずかな外部からの圧力でも形が変形しやすくなっています。特に生後2〜4ヶ月頃は頭蓋骨が柔らかく成長途中であるため、寝る姿勢や向き癖の影響を受けやすい時期です。

向き癖の原因は人によって違い、単にマッサージしたり、枕の高さをかえるだけでは問題は取り切れません。一時的に効果があってもいつの間にか癖のままに身体が動いてしまいます。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。向き癖でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

向き癖への対応として、次のようなものが一般的です。

経過観察

向き癖は生後3ヶ月を過ぎると自然に改善する場合もあり、経過観察を勧められることがあります。

自然改善を期待して待つだけでは、頭の形の変形が進行してしまうリスクがあります。特に生後4ヶ月を過ぎると頭蓋骨が固くなり始めるため、対応が遅れると改善が難しくなることがあります。

姿勢指導

赤ちゃんの寝かせ方や抱き方の指導を行い、頭の向きを変えるよう促します。

しかし、一般的なアドバイスだけでは、個々の赤ちゃんの状態に合わせた具体的な対策が不足することがあります。また、実践方法が分からず、効果が出にくいこともあります。

ヘルメット療法

頭の変形が進行している場合、赤ちゃんの頭の形に合わせた専用ヘルメットを装着して矯正する治療法を提案されることがあります。

費用が高額で、装着期間も半年〜1年と長く、赤ちゃんの負担になることがあります。また、装着のタイミングが重要で、生後2〜6ヶ月の間に開始する必要があるため、時期を逃すと効果が薄れる可能性があります。

向き癖を改善するために

まずは赤ちゃんの向き癖の原因を検査によって明らかにします。原因を正しく解明することで、向き癖の改善と、保護者への正確なアドバイスが行えます。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、向き癖の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

赤ちゃんのために何かしてあげたい、ヘルメット以外の方法を探しているのであれば、ぜひ一度当院にご相談ください。

向き癖のQ＆A

向き癖は自然に治りますか？

向き癖は生後3ヶ月を過ぎると自然に改善することがあります。しかし、頭の形の変形が強い場合や、生後4ヶ月を過ぎても改善が見られない場合は、自然治癒を期待するだけでなく、適切な対応が必要です。赤ちゃんの発達段階に合わせた総合的なアプローチが必要です。

施術はどのようものですか？

施術は5g程度の極小さな刺激で行います。大人の身体と違い、子どもの身体は骨も筋肉も未発達な状態です。未発達ながらも背骨の歪みや骨盤のずれ、頭蓋骨の歪み、筋肉の緊張は存在します。それぞれの問題を検査し、ソフトな刺激で矯正して行くことで、赤ちゃん本来の自由な動きができるようになります。

向き癖を治すために、赤ちゃんが嫌がっても無理に向きを変えるべきですか？

赤ちゃんが嫌がって泣いてしまうほど無理に向きを変えることはお勧めしません。ストレスを感じると逆効果になることがあります。代わりに、おもちゃや音、光などで赤ちゃんの注意を引き、自然と頭の向きを変えるよう促す方法が効果的です。また、抱っこの方向を変えたり、うつぶせ遊びを取り入れたりすることで、徐々に改善していくことができます。

ドーナツ枕は向き癖の予防や改善に効果がありますか？

ドーナツ枕は頭への圧力を分散させる効果がありますが、使用方法によっては窒息のリスクがあるため注意が必要です。また、ドーナツ枕だけでは向き癖の根本的な解決にならないことがあります。当院では、赤ちゃんの状態に合わせた総合的なアプローチを提案しています。

向き癖があると将来的にどのような影響がありますか？

放置すると、頭の形の非対称や顔の左右差が残ることがあります。また、首や肩のバランスの崩れから姿勢の問題につながることもあります。さらに、視覚や咀嚼、発達に影響を与える可能性も指摘されています。ただし、適切な時期に適切な対応をすれば、多くの場合は問題なく改善します。

向き癖で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと向き癖は非常に相性がよく、深く悩んでいた症状でも改善するケースもよく見られます。

多くの保護者の方がもっと早く来ればよかったとおっしゃいます。当院では、赤ちゃんに優しい施術で、安心して治療を受けていただけます。

向き癖は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。赤ちゃんの健やかな成長のために、一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

赤ちゃんにも安心でした