脊椎分離症

脊椎分離症とは

脊椎分離症とは、背骨を構成する椎骨の一部である椎弓という部分に亀裂が入ったり、完全に離れてしまった状態のことです。特に腰椎の第5番目に多く発生します。

椎弓は背骨の安定性を保つ重要な部分で、ここに問題が生じると腰痛や下肢の症状を引き起こすことがあります。

日本脊椎脊髄病学会の調査によると、成人における腰椎分離症の有病率は約6％とされており、決して珍しい症状ではありません。

スポーツをする成長期の子どもや若者に頻繁に見られ、野球、サッカーなどの腰を捻るスポーツやラグビーのような接触スポーツによく見られます。

脊椎分離症を放置すると、分離した部分が完全に癒合せずに偽関節となり、慢性的な腰痛の原因となります。

さらに進行すると分離すべり症に発展し、椎骨が前方にずれることで神経を圧迫し、下肢のしびれや筋力低下を引き起こす可能性があります。

最悪の場合、歩行困難や排尿・排便障害といった重篤な神経症状が現れ、日常生活に深刻な支障をきたすことになります。また、痛みを避けるために活動を制限し続けることで、筋力低下や体力の衰えが進み、生活の質が大幅に低下してしまいます。

脊椎分離症の原因

2005年に治療家になって以来、脊椎分離症でお困りの方を数多く施術してきました。症状の程度は人それぞれですが、病院で付き合って行くしかないと言われて、薬で数時間症状を抑えるだけしか出来ない、それはなぜでしょうか？

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、脊椎分離症の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

脊椎分離症の主な原因として、以下のようなことが考えられます。

脊椎分離症はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、椎弓への過度な負荷や疲労骨折、腰椎の可動域減少や腰部の筋肉・筋膜の緊張などが発生し、脊椎分離症が発症します。更に、腰部への神経の流れや血流が悪くなることで、自然治癒や新陳代謝が上手くいかなくなり、症状を発生させます。

腰痛の真の原因は分離症の状態ではなく、分離症になるほどの負担を溜めやすくしてしまった筋骨格の構造の問題です。

それの原因は人によって違い、単に安静にしたり痛み止めを服用するだけでは、全ての問題は取り切れません。薬を飲んでも原因が残ったままでは、すぐに症状は再発してしまいます。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。脊椎分離症でお困りなら、腰痛の専門書を出版し、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

脊椎分離症への対応として、次のようなものが一般的です。

安静・スポーツ活動の制限

分離部の癒合を促すため、3～6ヶ月間のスポーツ活動停止や日常生活での安静が指示されます。

長期間のスポーツ休止により筋力低下や技術の衰えが生じ、復帰時のパフォーマンス低下や再発リスクが高まります。分離症が痛みの原因でない場合は、症状の改善がほとんど見られません。

コルセット装着

腰椎の動きを制限し、分離部への負荷を軽減するために硬性コルセットの装着が行われます。

コルセットの固定により患部の安定は期待出来ますが、長時間使用することで周囲の筋力が低下することがあります。圧迫感によって、腰痛が増大するケースもあります。

また、正常な筋肉・関節も含めて固定するため、本来動きに問題のない部位にも新たな負荷がかかり、別の部位に症状が出てしまいます。

物理療法

効果に個人差があり、治療期間が長期化する場合があります。

原因が骨ではなく別にある場合、改善が期待できません。また、保険適用外の場合は経済的負担が大きくなります。

手術療法

手術そのものによって神経が傷つくリスクがあり、それによって別の痛みが発生します。また、手術が成功しても症状が完全に改善しない可能性もあります。

入院や手術後の経過観察を含め長期間、仕事や学校などを休む必要があります。手術後の部位を庇うために別の部位に負担がかかったり、患部の筋力低下によって日常生活の復帰に時間がかかります。

脊椎分離症を改善するために

まずはあなたの脊椎分離症の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、脊椎分離症の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、手術は避けたい方、他の治療院に通院して効果がなかった方も、諦めずに当院にご相談ください。

脊椎分離症のQ＆A

脊椎分離症は自然に治りますか？

成長期の新鮮な分離症であれば、適切な安静とコルセット装着により自然癒合する可能性があります。ただし、慢性化した場合は自然治癒は困難です。軽度なもので安静で緩和したように感じる場合もあります。しかし症状の原因が残ったままで、患部をかばうような生活をし続けることで、突然重症化して再発症する可能性もあります。一度症状を感じたら早期の対処が重要です。

脊椎分離症の人がやってはいけないことは？

腰を反らす動作、重いものを持つ、激しいスポーツ活動は避けるべきです。特に体操、野球、テニスなどの反復動作は症状を悪化させる可能性があります。

分離症と分離すべり症の違いは何ですか？

分離症は椎弓の亀裂のみですが、分離すべり症は分離により椎骨が前方にずれた状態です。すべり症の方が神経症状を伴いやすく重篤です。

どのくらいの期間で治りますか？

新鮮な分離症の場合、適切な治療により3～6ヶ月で癒合が期待できます。ただし、個人差があり、慢性化した場合はより長期間を要します。多くの場合が骨の癒合が起きていると言われても腰痛自体が残っています。

手術以外の治療法はありますか？

保存療法として安静、コルセット装着、物理療法、運動療法があります。また、整体やカイロプラクティックなどの代替療法も選択肢の一つです。当院では分離症そのものだけでなく、なぜその部位に負荷がかかりやすくなったのかを科学的な検査によって解明し、腰痛の改善を行ったいきます。

再発する可能性はありますか？

適切に癒合した場合の再発率は低いですが、不適切な動作や過度な負荷により再び分離する可能性があります。身体の使い方や姿勢や運動方法など、様々な方向から予防していく事が重要です。

日常生活で気をつけることは？

正しい姿勢の維持、重いものを持つ際の注意、腰部の筋力強化、柔軟性の向上が重要です。また、急激な動作は避けるべきです。

痛みがなくても治療は必要ですか？

無症状でも分離が進行する可能性があるため、定期的な経過観察と予防的な治療が推奨されます。将来的な症状悪化を防ぐことが重要です。

将来的にどのような影響がありますか？

適切に治療されれば日常生活に大きな支障はありませんが、放置すると慢性腰痛や分離すべり症に進行し、生活の質が大幅に低下する可能性があります。

脊椎分離症で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと脊椎分離症は非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

脊椎分離症は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。