逆子

逆子とは

逆子とは、お腹の中の赤ちゃんの頭が下ではなく上を向いている状態のことで、医学用語では骨盤位と呼ばれます。通常、妊娠が進むにつれて赤ちゃんの頭は重くなるため、自然に頭が下向きになります。

しかし、妊娠後期になっても赤ちゃんの頭が上や横を向いたままの状態が続いているケースがあります。赤ちゃんの姿勢によって単殿位、複殿位、足位、膝位などに分類され、出産方法や対応が変わってきます。

妊娠期間を通じて逆子の割合は全体の3〜4％程度とされています。妊娠28週以前では約25％、妊娠32週では約7％の妊婦さんが逆子の状態にあります。

日本では年間約80万人が出生していることを考慮すると、毎年約2万4千人から4万人の妊婦さんが逆子を経験していると推定されます。妊娠中期までは赤ちゃんが子宮内で自由に動き回るため逆子になることは珍しくありませんが、妊娠週数が進むにつれて自然に頭位へと戻るケースがほとんどです。

逆子のまま出産時期を迎えると、経膣分娩では難産になるリスクが高まります。破水時に臍帯が赤ちゃんより先に出てしまう臍帯脱出が起こる可能性があり、赤ちゃんへの酸素供給が途絶えて非常に危険な状態になります。

また、赤ちゃんの足やお尻が先に出ても頭が産道を通る際に引っかかってしまい、骨折や神経損傷などの分娩外傷を引き起こすこともあります。陣痛が弱くなる微弱陣痛になりやすく、母子ともに疲弊し出産が長時間に及ぶリスクもあります。

こうした危険を避けるため、現在の日本ではほとんどの医療施設で逆子の場合は帝王切開が選択されることになります。希望する自然分娩ができなくなるだけでなく、手術への恐怖や術後の回復期間など、精神的にも身体的にも大きな負担がかかります。

経過観察と言われても不安は続き、その不安で他の体調不良に変わるケースも珍しくありません。可能な限り、出来ることがしたいと考えて来院される方が多くいます。

逆子の原因

逆子の原因の多くは特定できず、予防することは困難とされています。しかし、湘南カイログループの40年以上の臨床データと、私のこれまでの施術経験から断言できるのは、逆子の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

逆子の原因として次のものが挙げられます。

逆子はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる状態です。

特に関係が強いと当院が注目しているのは、背骨・骨盤の歪みと姿勢の悪さ、腰部・臀部の筋肉の緊張です。これらの原因によって骨盤周辺の柔軟性が低下し、骨盤内の胎児が過ごすスペースが狭くなることで、逆子になりやすくなると考えています。

複数の原因が引き金となり、赤ちゃんが回転しにくい子宮環境が作られていますが、それは人によって違い、単に逆子体操を続けるだけでは、全ての問題は解決しません。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。逆子でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

逆子への対応として、次のようなものが一般的です。

経過観察

妊娠30週頃までは赤ちゃんが自然に回転する可能性が高いため、経過観察を行います。具体的な改善策がないため、妊婦さんは何もできずに不安な日々を過ごすことになります。

週数が進むほど焦りが強まり精神的な負担が大きくなります。毎日「赤ちゃんが回ってくれますように」と願いながら過ごすことになり、夜も眠れないほどのストレスを抱える方も少なくありません。

逆子体操

体操により赤ちゃんが自分で回転しやすい環境を作ります。医学的な有効性が十分に実証されていないため、毎日続けても効果が得られないことも多くあります。

また、お腹が張りやすい方や切迫早産の方は実施できず、体操中にお腹が張った場合はすぐに中止しなければなりません。身体が硬い方にとっては体操自体が辛く、継続することが難しいケースもあります。

外回転術

成功率は60から70パーセント程度で、施術には熟練した医師の技術が必要なため実施できる施設が限られます。

常位胎盤早期剥離や胎児心拍の悪化などのリスクがあり、1〜2％は緊急帝王切開になる可能性があります。施術時の痛みや不安も大きな負担となり、赤ちゃんへの影響を心配する声も多く聞かれます。

帝王切開

お腹を切る手術への恐怖や術後の痛み、回復に時間がかかることが負担になります。

自然分娩を希望していた妊婦さんにとっては心理的なショックも大きく、産後のケアや次回妊娠時のリスクも考慮する必要があります。手術後はすぐに赤ちゃんのお世話ができないことも不安材料のひとつです。

逆子を改善するために

まずはあなたの逆子の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、逆子の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院のカイロプラクティック施術では、骨盤や仙骨の歪みを整え、子宮周辺の血流を改善することで赤ちゃんが動きやすい環境を作ります。妊婦さんの身体に負担をかけない優しい施術で、安心して受けていただけます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

妊娠中で強い刺激の施術を避けたい方、逆子体操で効果がなかった方も、まだ諦めずに当院にご相談ください。

逆子のQ＆A

逆子は自然に治りますか？

妊娠30週頃までであれば自然に治る可能性は高いです。妊娠中期は赤ちゃんがまだ小さく子宮内で自由に動けるため、多くのケースで自然に頭位に戻ります。ただし妊娠32週以降になると赤ちゃんが大きくなり動けるスペースが限られるため、自然に治る確率は徐々に下がっていきます。

逆子の人がやってはいけないことは？

お腹を冷やす行為や長時間同じ姿勢でいること、過度なストレスを溜めることは避けましょう。また、医師の許可なく激しい運動をしたり無理な姿勢をとることも控えてください。逆子体操も切迫早産の診断を受けている方やお腹が張りやすい方は実施できませんので、必ず担当医に相談してから行ってください。

逆子体操は本当に効果がありますか？

逆子体操の医学的な有効性は十分に実証されていないのが現状です。ただし、骨盤周りの緊張を緩め赤ちゃんが動きやすい環境を作ることは理論的には効果が期待できます。当院では骨盤や背骨のバランスを整える施術により、赤ちゃんが回転しやすい子宮環境を作ることを目指しています。

外回転術は痛いですか？成功率はどれくらいですか？

外回転術の成功率は一般的に60から70パーセント程度とされています。施術時はお腹の張り止めや麻酔を使用しますが、お腹を外から押される圧迫感や痛みを感じる方もいます。また、常位胎盤早期剥離などのリスクもあり、1から2パーセントは緊急帝王切開になる可能性があるため、熟練した医師のいる限られた施設でしか実施されていません。

逆子だと必ず帝王切開になりますか？

現在の日本では、逆子の場合ほとんどの医療施設で帝王切開が選択されます。経膣分娩も条件次第では可能ですが、臍帯脱出や難産のリスクが高く、赤ちゃんの骨折や神経損傷の危険性があるため、母子の安全を最優先して帝王切開を推奨する施設が大多数です。ただし、出産直前まで逆子が治る可能性はありますので諦めずに対策を続けることが大切です。

鍼灸やお灸で逆子は治りますか？

鍼灸による逆子矯正は日本だけでなく世界でも行われており、一定の成功率が報告されていますが、医学的な有効性が完全に確立されているわけではありません。当院のカイロプラクティック施術では、骨盤や仙骨の歪みを整え、子宮周辺の血流を改善することで赤ちゃんが動きやすい環境を作ります。実際に多くの妊婦さんが改善を実感されています。

逆子で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと逆子は非常に相性がよく、妊娠週数が進んでいても改善するケースもよく見られます。

逆子は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。

逆子が治って自然分娩できました