ランナー膝

ランナー膝とは

ランナー膝とは、太ももの外側から膝の外側にかけて伸びている腸脛靭帯という組織が炎症を起こし、膝の外側に痛みや不快感を引き起こす症状です。腸脛靭帯炎とも呼ばれています。

ランニングやサイクリングなど膝を繰り返し動かすスポーツで発症することが多いため、「ランナー膝」という名前も一般的で、特に運動中や運動後に膝の外側に鋭い痛みを感じるのが特徴です。

ランナー膝は、ランニング障害の中で最も頻度の高い疾患です。

全体的な発症率では、マラソンランナーの障害発生率を部位別に見ると、膝関節が49.1%と最も多く、男性一般ランナーで練習を一週間以上休止する障害の35.9%が膝関節に発生していることが報告されています。

さらに、日本全国のランナーの約6割が何らかの痛みを抱えており、その中でも膝の痛みが圧倒的に多いのが現状です。

ランナー膝を放置すると、痛みが慢性化し運動が困難になるだけでなく、日常生活でも膝の動きが制限されるようになります。

炎症が長引くと腸脛靭帯や膝周囲の組織が硬化し、リハビリにより多くの時間を要する可能性が高まります。また、痛みをかばうことで腰や股関節に負担がかかり、新たな痛みや不調が生じることがあります。

症状が進行すると膝の外側が慢性的に腫れたり、運動能力が著しく低下する恐れがあり、最悪の場合、長期間にわたる不適切な姿勢や動作によって膝の変形性関節症などの二次的な障害を引き起こす可能性もあります。

運動ができなくなるだけでなく、日常生活にも支障が出る危険性があるのがランナー膝です。

ランナー膝の原因

2005年に治療家になって以来、ランナー膝でお困りの方を数多く施術してきました。症状の程度は人それぞれですが、安静にしていても完治せず、薬で数時間症状を抑えるだけしか出来ない、それはなぜでしょうか？

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、ランナー膝の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

ランナー膝の主な原因として、以下のようなことが考えられます。

ランナー膝はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、腸脛靭帯の摩擦増加や膝周囲の筋肉・筋膜・皮膚の緊張などが発生し、痛みやこわばりがでます。更に、膝周囲への血流が不足することで細胞の再生や新陳代謝が上手くいかなくなり、症状を発生させます。

それの原因は人によって違い、単に電気をかけたり冷やしたりするだけでは、全ての問題は取り切れません。薬を飲んでも原因が残ったままでは、すぐに症状は再発してしまいます。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。ランナー膝でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

ランナー膝への対応として、次のようなものが一般的です。

安静と活動制限

長期間の安静により筋力低下や関節の可動域制限が生じ、復帰時に新たな問題を引き起こす可能性があります。

冷却療法（アイシング）

一時的な症状緩和にとどまり、根本的な原因解決には至らないため、再発のリスクが残ります。

薬物療法

あくまで対症療法であり、根本的な原因を解決してくれるわけではありません。

湿布では効果が感じられないことが多いため、より強い鎮痛薬が用いられることがありますが、薬によっては眠くなったり、運転や仕事に支障が出てしまうことも多いです。

鎮痛薬があれば動けるから大丈夫だと思い、痛みがある中での日常生活で症状を悪化させていくケースもよく見られます。鎮痛剤によって胃の不調が起き、新たな症状が発症する可能性もあります。

理学療法

ストレッチによる痛みの緩和、サポーターにより、患部の安定させ、安静にさせることができます。

しかし、効果を実感するまでに時間がかかり、痛みがある状態でのストレッチは辛く、継続が難しいくなります。また、適切な指導がなければ、ストレッチで症状を悪化させる可能性もあります。

サポーターによる長期間の固定は、関節周囲の筋力低下を招くことがあります。また、日常生活での不便さがあり、継続が難しい場合もあります。

ステロイド注射

薬物療法で効果が出ないと、注射療法に移行して行きます。

神経に直接アプローチできますが、神経を刺激することで、注射後に足の痛みが強くなる場合があります。また、同じ神経根に何度も注射すると神経根自体が損傷を受ける可能性もあります。

ランナー膝を改善するために

まずはあなたのランナー膝の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、ランナー膝の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

思い切り運動がしたいと考え、セルフケアに限界を感じている方、他の治療院に通院して効果がなかった方も、諦めずに当院にご相談ください。

ランナー膝のQ＆A

ランナー膝は自然に治りますか？

軽度であれば安静により痛みが緩和するケースもありますが、適切なケアを行わないと運動再開時すぐ、軽度の痛みが残る可能性があります。症状の原因が残ったままで、患部をかばうような生活をし続けることで、突然重症化して再発症する可能性もあります。一度症状を感じたら早期の対処が重要です。

ランナー膝の人がやってはいけないことは？

痛みがある状態でのランニングや激しい運動は避けるべきです。また、硬い路面での運動や不適切な靴での活動、痛みを我慢しての無理な動作は症状を悪化させる可能性があります。

どのくらいの期間で改善しますか？

症状の程度や個人差により異なりますが、適切な治療を行えば軽度なら2-4週間、重度の場合は数ヶ月を要することがあります。早期の適切な対処が回復期間を短縮する鍵となります。当院では運動を続けながらでも改善させるために、あらゆるアドバイスを行います。

運動はいつから再開できますか？

痛みが完全に消失し、日常動作に支障がなくなってから段階的に再開することが重要です。まずは軽いウォーキングから始め、徐々に強度を上げていくことが推奨されます。

再発を防ぐにはどうすればよいですか？

適切なウォーミングアップとクールダウン、股関節や大腿部の筋力強化、柔軟性の維持、適切な靴選び、運動量の段階的増加が重要です。また、走行フォームの見直しも効果的です。

ストレッチは効果的ですか？

腸脛靭帯、大腿四頭筋、ハムストリングスのストレッチは症状改善と予防に非常に効果的です。ただし、急性期の炎症が強い時期は無理なストレッチは避け、痛みが軽減してから実施することが大切です。

靴選びは重要ですか？

非常に重要です。クッション性があり、足のアーチをサポートする機能を持つ靴を選ぶことで、膝への衝撃を軽減できます。古い靴や自分の足に合わない靴は症状を悪化させる原因となります。

他の膝の病気との違いは何ですか？

ランナー膝は膝の外側に限定した痛みが特徴で、鵞足炎（膝の内側の痛み）や半月板損傷（膝の中央部の痛み）とは痛みの部位が異なります。また、運動時に悪化する特徴があります。

ランナー膝で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックとランナー膝は非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

ランナー膝は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。