PMS

PMS（月経前症候群）とは

PMS（月経前症候群）は、Premenstrual Syndromeの略で、生理の3～10日前から始まる様々な精神的・身体的な不調のことです。

生理が始まると症状が消失するのが特徴です。月経前におき、月経時に消えていく不快な症状が繰り返し3ヶ月以上続き、日常生活に支障をきたすほど症状がひどい場合にPMSと診断されます。

PMSの原因ははっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の急激な変動が関わっていると考えられています。

症状は200種類以上あるとされ、身体的症状としては頭痛、めまい、乳房の張りや痛み、むくみ、下腹部痛、腰痛、便秘、肩こり、関節痛、疲労感などが現れます。精神的症状では、イライラ、気分の落ち込み、不安感、情緒不安定、集中力の低下、無気力感、過食傾向などが見られます。

厚生労働省の調査では20～49歳女性の5.3%が中等症以上に該当し、推計患者数は約180万人いると考えられています。特に20代の有病率が高く、重症型のPMDD（月経前不快気分障害）を含めると200万人超が治療を必要としています。

PMSを適切な対処をせずに長期間そのままにしておくと、様々な深刻な問題が段階的に発生する可能性があります。

最初に現れるのは生活の質の大きな低下です。毎月繰り返される不調により、仕事での判断力や作業効率が大幅に低下し、ミスや遅刻が頻発するようになります。学生の場合は学習能力の低下や成績不振につながることもあります。

対人関係においても深刻な問題が生じます。感情のコントロールが困難になることで、家族や友人、職場の同僚との関係が悪化し、孤立感を深める結果となります。本人が症状の原因を理解していない場合、周囲の人々は理不尽な態度に困惑し、関係修復が困難になることもあります。

軽度のPMSが進行すると、より深刻な月経前不快気分障害へと発展する危険性があり、この状態では専門的な治療が必要となります。

さらに、他の健康問題との相互作用も無視できません。既存の心身の不調が月経周期に合わせて悪化するパターンが定着し、全体的な健康状態の管理が複雑化します。

長期的には社会参加や経済活動への参加能力が制限され、人生の選択肢が狭まる可能性もあります。

PMSの原因

2005年に治療家になって以来、PMSでお困りの方を数多く施術してきました。症状の程度は人それぞれですが、病院で付き合って行くしかないと言われて、薬で数時間症状を抑えるだけしか出来ない、それはなぜでしょうか？

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、PMSの原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

PMSの主な原因として、以下のようなことが考えられます。

PMSはこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、骨盤内のリンパ流悪化や自律神経の乱れが発生します。子宮周辺の血流不足がホルモンバランスをさらに崩し、症状を悪化させます。原因が残ったままでは、薬を飲んでもすぐに症状は再発してしまいます。

全身に張り巡らされている神経の働きの問題が首付近にあれば、めまいや不眠に、背中にあれば動悸や息苦しさに、骨盤や腰にあれば腹痛やPMSに、それぞれの部位に関連する症状が発生します。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。PMSでお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

PMSへの対応として、次のようなものが一般的です。

SSRI処方

身体的症状にはロキソニンなどの抗炎症薬、精神的症状にはデパスなどの抗不安薬やパキシルなどのSSRIが処方されます。これらの薬剤は特定の症状に対して比較的早い効果を示します。

しかし、対症療法的なため根本的な解決には至らず、複数症状がある場合は多剤併用が必要になります。それぞれの薬剤に特有の副作用リスクも存在します。

ホルモン療法

排卵を抑制し、エストロゲンとプロゲステロンの急激な変動を防ぐため、多くの患者が1ヶ月以内に効果を実感します。月経周期の安定化や避妊効果も同時に得られます。

しかし、服用開始時には吐き気、頭痛、不正出血などの副作用が1-2ヶ月程度続く可能性があります。また、血栓症や子宮頸がんのリスクが若干上昇し、年齢や喫煙歴によっては服用できない場合があります。

認知行動療法

規則正しい睡眠、適度な運動、栄養バランスの取れた食事などの生活習慣改善が推奨されます。アルコールや喫煙の制限、ストレス管理も重要です。副作用がなく、長期的な健康維持にも寄与します。

ただし、効果には個人差が大きく、重度のPMS症状に対しては単独では十分な改善が期待できません。効果が現れるまでに相当な時間と継続的な努力が必要です。

PMSを改善するために

まずはあなたのPMSの原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、PMSの真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、他の治療院に通院して効果がなかった方も、諦めずに当院にご相談ください。

PMSのQ＆A

PMSは病気なのでしょうか？治療が必要ですか？

PMSは医学的に認められた疾患で、日常生活に影響する場合は治療対象となります。「女性特有の我慢すべきもの」という認識は誤りで、適切な治療により症状は大幅に改善可能です。放置すると重篤化するリスクがあるため、早めの対処が大切です。

症状が毎月違うのですが、これもPMSなのでしょうか？

月ごとの症状変化はPMSの典型的な特徴です。体調、環境、ストレス状況により症状の種類や強度が変動します。重要なのは月経前に症状が現れ、月経開始で軽減するサイクルが繰り返されることです。症状記録をつけることで自分のパターンが把握できます。

PMSの症状はいつから始まっていつまで続きますか？

通常、月経開始の3～10日前から症状が始まり、月経開始とともに急速に改善します。個人差があり、排卵直後から感じる人もいれば月経直前のみの人もいます。月経中も症状が継続する場合は他の疾患の可能性があるため、専門医への相談が必要です。

薬を使わずに症状を改善できますか？

生活習慣の改善で適切な施術により、症状軽減は可能です。規則正しい睡眠、適度な運動、栄養バランスの良い食事が基本となります。カフェインやアルコールの制限、ストレス管理も有効です

PMSで悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックとPMSは非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

PMSは早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。