過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群はIBSとも言われ、腹痛や腹部不快感に加え、下痢や便秘を主な症状とする機能性消化管障害です。消化管の器質的な異常がないにもかかわらず、これらの症状が慢性的に繰り返し現れるのが特徴です。

日本消化器病学会によると、「腹痛や腹部不快感が慢性的に続き、それに伴って排便習慣や便性状の変化がみられるが、画像検査や血液検査では明らかな異常が認められない状態」と定義されています。

健康な状態では腸の動きは規則的に調整されていますが、過敏性腸症候群では腸の運動が過敏になったり、鈍くなったりと不規則になります。腸の感覚も敏感になり、通常なら感じない刺激でも痛みや不快感として感じてしまいます。

現在、日本では成人の約10〜15%が過敏性腸症候群の症状を抱えていると言われています。特に20〜30代の若い世代に多く、女性は男性の約1.5倍の発症率とされています。

突然発症する症状の影響で、常にトイレの場所を気にしなければいけないという生活になり、日常に大きなストレスを与えてしまいます。

過敏性腸症候群を放置すると、単なる腸の不調だけでなく生活全体に影響を及ぼします。症状が長期化すると、常に腹痛や便通の心配をするようになり、精神的なストレスが増大します。このストレスがさらに症状を悪化させるという、悪循環を発生させます。

外出先でのトイレの心配から行動範囲が狭まり、仕事や学校、旅行など社会生活に支障をきたすケースも少なくありません。食事を楽しむことができなくなり、食べ物への不安が強まることで栄養バランスが崩れることもあります。

また、慢性的な症状は睡眠の質を低下させ、疲労感や集中力の低下を招きます。さらに長期間続くと、うつや不安障害などの精神的な問題を併発するリスクも高まります。

このように、初めは1つの症状であっても、自律神経の働きが悪くなることで次々に症状が増えていく危険があるので、早急な対処が必要です。

過敏性腸症候群の原因

2005年に治療家になって以来、過敏性腸症候群でお困りの方を数多く施術してきました。慢性のお腹の不調を抱えていた患者さんが新たに診断され、年々多くの方の来院がされるようになりました。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、過敏性腸症候群の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

過敏性腸症候群の原因として次のものが挙げられます。

過敏性腸症候群はこのような複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、筋肉の緊張や背骨の歪み、自律神経の乱れが形成されます。自律神経は背骨の間から出ているので、背骨の関節の動きが悪くなる交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えが上手くできなくなります。

特に注目すべきは脳と腸の密接な関係です。脳と腸は自律神経や神経伝達物質を通じて常に情報をやり取りしています。ストレスを感じると腸の動きが変化し、腸内環境の乱れが脳の機能にも影響を与えます。

全身に張り巡らされている神経の働きの問題が首付近にあれば、めまいや不眠に、背中にあれば動悸や息苦しさに、腰にあれば過敏性腸症候群や便秘や下痢に、骨盤にあれば生理不順に、それぞれの部位に関連する症状が発生します。

当院では身体全体を見て根本原因を探し出し、施術して症状の改善を図ります。

1人1人の原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

病院や他の治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。過敏性腸症候群でお困りなら、豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

過敏性腸症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

薬物療法

症状に関係する薬を飲むことで、症状を抑える効果が期待できますが、状態によって効果に差があります。

副作用のリスクがあり、長期使用による依存性の問題も考えられます。また、根本的な原因解決ではなく対症療法になるため、薬を止めると症状が再発することがあります。

生活習慣の改善指導

食事を主として、生活習慣の見直しを行うことで、自律神経のバランスを徐々に回復させることを目指します。

徹底できれば効果的ですが、実際に生活習慣を変えることは簡単ではなく、特に仕事や家庭の事情で実践が難しいケースが多いです。また、効果が現れるまでに時間がかかります。

精神療法

根本的な問題解決を目指します。しかし、時間と費用がかかり、精神面に原因がなければ効果を実感が薄いことがあります。

ストレスが原因でない場合効果がなく、相性の良いカウンセラーを見つけることが難しい場合もあります。

認知行動療法

行動パターンを変えることで、症状の発生をコントロールします。

専門的な知識を持つ医療機関が限られており、アクセスが難しい場合があります。効果が現れるまでに時間と継続的な取り組みが必要です。

過敏性腸症候群を改善するために

まずはあなたの過敏性腸症候群の原因を検査によって明らかにします。施術だけでも一時的に症状を緩和させることはできますが、原因を正しく解明できていなければ、根本から改善することはできないからです。

当院は、一般的な治療院では行わない、経験と科学を融合させた独自の検査で、自律神経失調症の真の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を示し患者さんと共有し、施術を進めていきます。

当院の特徴

国家資格を持つ院長が問診を行い、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

当院では、身体の変化や症状の波を見逃さないように、当院は検査から施術まで院長が全て行うようにしています。症状だけでなく、人を診ることで変化を見逃さないため、高い治療効果があります。

薬を服用されている方や薬に頼りたくない方、整体や鍼灸で効果がなかった方も、病院探しに疲れてしまっている方も、決して諦めずに当院にご相談ください。

自律神経失調症のQ＆A

過敏性腸症候群は自然に治りますか？

完全に自然治癒することは少なく、生活習慣の改善やストレス管理など適切な対処が必要です。容易ではありませんが、原因となるストレス要因を取り除き、自律神経のバランスを整える努力を続けることで症状の悪化を食い止めることは期待できます。当院では根本的な原因にアプローチすることで、長期的な症状改善を目指します。

過敏性腸症候群の人がやってはいけないことは？

カフェインの過剰摂取、アルコールの大量摂取、不規則な生活、過度なストレス環境、睡眠不足、長時間のデジタル機器使用などは危険です。これらは自律神経のバランスをさらに崩す原因となります。

ストレスと関係していますか？

ストレスは過敏性腸症候群の大きな誘因となります。ストレスを感じると腸の動きが乱れ、症状が悪化することがあります。当院の施術では、自律神経のバランスを整えることでストレスに対する身体の反応を調整し、症状の改善をさせます。

過敏性腸症候群の症状はなぜ変化するのですか？

自律神経は天候や生活環境やストレス、体調など様々な要因の影響を受けるため、症状が日によって変化します。当院では、その時々の状態に合わせた施術を行い、変化する症状にも柔軟に対応しています。症状の真の原因を解明し、その人に適切な施術を行って根本的な改善を目指します。

どんな食事がいいですか？

ビタミンB群やカルシウムを含む食品は神経機能の維持に役立ちます。個人によって刺激となる食品は異なりますが、一般的には脂っこい食事、カフェイン、アルコール、刺激物を控え、食物繊維をバランスよく摂取することが推奨されます。規則正しい食事時間も自律神経のリズムを整えるのに重要です。当院では施術と併せて、患者さん一人ひとりの体質や症状に合わせた食事アドバイスも行っています。

過敏性腸症候群は気持ちの問題ですか？

いいえ。自律神経失調症は神経のバランスが崩れることによって起きる問題です。気にしすぎでも、その人の精神の強度も関係ありません。症状の原因となっている背骨の問題がわかり、正しく自律神経が働くようになれば、症状は改善されます。

過敏性腸症候群で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

症状の根本原因を取り除く当院のカイロプラクティックと過敏性腸症候群は非常に相性がよく、長年悩んでいた症状でも劇的に改善するケースもよく見られます。

過敏性腸症候群は早くに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。一人で悩むことなく、お気軽にご連絡ください。