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なぜこんなに痛い?四十肩・五十肩の痛みメカニズムを身体の構造から分かりやすく解説

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肩が痛くて腕が上がらない症状に悩んでいませんか。病院で「加齢によるものです」と言われただけで、具体的に体の中で何が起きているのか説明がなく、もやもやしている方も多いのではないでしょうか。なぜこんなに痛いのか、その理由を知りたいですよね。

今回は四十肩や五十肩で痛みが生じるメカニズムについて、解剖学的な視点と病態生理の観点から詳しく解説していきます。身体の中で何が起きているのかを理解することで、適切な対処法も見えてきますので、ぜひ最後までお読みください。

院長:高木

痛みのメカニズムを理解することが適切な治療選択の第一歩です。専門用語も使いますが、分かりやすく説明していきます

目次

肩関節の構造と四十肩・五十肩の関係

まず痛みのメカニズムを理解するために、肩関節の基本的な構造を知っておきましょう。肩関節は人体の中で最も可動域が広い関節です。腕を前後左右に動かしたり、回転させたりできるのは、この関節の構造が非常に複雑で繊細にできているためです。

肩関節を構成する主な要素は、上腕骨の骨頭と肩甲骨の関節窩です。骨同士を包む関節包という袋状の組織があり、その内側には滑液という潤滑液が満たされています。さらに腱板という4つの筋肉の腱が骨頭を取り囲んで、肩の安定性を保っています。

四十肩や五十肩では、この関節包や腱板、滑液包などの組織に炎症や癒着が起こります。正確な医学用語では肩関節周囲炎と呼ばれ、肩関節を構成する複数の組織に問題が生じた状態を指します。単一の組織だけでなく、複数の組織が関わっているのが特徴です。

炎症期の痛みのメカニズム

四十肩や五十肩の痛みは、病期によって発生メカニズムが異なります。まず発症初期の炎症期について説明しましょう。この時期は急性期とも呼ばれ、最も痛みが強い段階です。夜も眠れないほどの激痛を経験する方が多いのがこの時期です。

炎症期では関節包や滑液包に急性の炎症が起こります。何らかのきっかけで組織が傷つくと、体の免疫システムが働いて炎症反応が始まります。炎症を起こした組織からは、プロスタグランジンやブラジキニンといった痛み物質が放出されます。これらの物質が神経を刺激することで、激しい痛みを感じるのです。

炎症が起きると患部に血液が集まり、腫れが生じます。関節包の内圧が高まることで、さらに痛みが増幅されます。特に夜間は副交感神経が優位になって血管が拡張するため、関節内の圧力が高まりやすく、夜間痛が強くなるメカニズムもここにあります。

なぜ突然、炎症が起こるのか

多くの方が疑問に思うのが、なぜ突然炎症が起こるのかという点です。実は明確な原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が重なって発症すると考えられています。

加齢による組織の変性が大きな要因です。40代以降になると、関節包や腱板を構成するコラーゲン線維が硬くなり、柔軟性が失われます。血流も低下して組織の修復能力が衰えます。この状態で、日常の何気ない動作が引き金となって炎症が起こします。

また糖尿病の方は四十肩や五十肩になりやすいことが知られています。高血糖状態が続くと、血管や神経にダメージが蓄積し、組織の修復が遅れます。免疫システムの働きも変化するため、炎症が起こりやすく、かつ長引きやすくなります。

凍結期の痛みのメカニズム

炎症期を過ぎると、凍結期と呼ばれる段階に入ります。この時期は慢性期とも呼ばれ、急性の炎症は落ち着きますが、新たな問題が生じます。それが関節包の癒着と拘縮です。

炎症が続くと、関節包が厚くなり硬くなります。癒着という現象が起こり、本来滑らかに動くはずの組織同士がくっついてしまいます。これが可動域制限の主な原因です。腕を上げようとしても、癒着した組織が伸びないため、物理的に動かせなくなります。

凍結期の痛みは、炎症期とは性質が異なります。炎症性の痛みではなく、癒着した組織が無理に引っ張られることで生じる痛みです。動作時に痛みが出るのが特徴で、安静にしていれば比較的楽になります。ただし癒着が進むほど可動域は制限され、日常生活の動作が困難になります。

癒着が進行するプロセス

癒着は急に起こるのではなく、徐々に進行します。炎症が長引くと、関節包を構成する線維芽細胞が過剰に活性化し、コラーゲン線維を大量に産生します。本来これは組織を修復するための反応なのですが、過剰になると組織が厚く硬くなってしまいます。

また痛みのために動かさない期間が長引くと、不動化による拘縮も加わります。関節は動かさないと固まる性質があります。痛いからと完全に動かさずにいると、癒着と拘縮の両方が進行し、さらに可動域が制限されるという悪循環に陥ります。

回復期の痛みのメカニズム

凍結期を経て回復期に入ると、徐々に痛みが軽減し、可動域も改善してきます。この時期は解凍期とも呼ばれ、癒着した組織が少しずつほぐれていく段階です。体の自然治癒力によって、過剰に産生されたコラーゲンが分解され、組織の柔軟性が戻ってきます。

回復期の痛みは、リハビリや運動によって癒着をはがす際に生じる痛みが中心です。適度な運動で組織を動かすことが回復を促進しますが、無理をすると再び炎症を起こす可能性もあります。痛みと相談しながら、徐々に可動域を広げていくことが大切です。

夜間痛が起こる理由

四十肩や五十肩で最も辛い症状の一つが夜間痛です。昼間は何とか我慢できても、夜になると痛みが増して眠れないという方が多いです。なぜ夜になると痛みが強くなるのでしょうか。

夜間痛のメカニズムには複数の要因があります。まず夜間は副交感神経が優位になり、血管が拡張します。炎症を起こしている関節に血液が集まることで、関節内の圧力が高まり痛みが増します。

また横になる姿勢も影響します。仰向けで寝ると、重力の影響で関節液が特定の部位に集まり、圧迫されて痛みを感じます。

さらに夜は日中の気を紛らわすものがないため、痛みに意識が集中しやすいという心理的要因もあります。痛みは主観的な感覚なので、意識の向け方によって感じ方が変わります。夜の静けさの中で痛みだけに意識が向くと、実際以上に強く感じることがあるのです。

姿勢と筋肉の問題も関わっている

四十肩や五十肩の痛みは、関節だけの問題ではありません。実は姿勢の問題や筋肉のアンバランスも大きく関わっています。当院で20年近く患者さんを診てきた経験から、これは確信を持って言えます。

前かがみの姿勢が習慣化していると、肩甲骨が外側に開き、肩関節が前方に出た状態になります。この姿勢では肩関節の前方組織が常に緊張し、後方組織は伸ばされます。このアンバランスが長期間続くと、組織にストレスが蓄積し、炎症の引き金になります。

また肩甲骨周りの筋肉が硬くなっていることも多いです。僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋などの筋肉が緊張すると、肩甲骨の動きが悪くなります。肩を動かす時は肩関節だけでなく肩甲骨も連動して動くのですが、肩甲骨の動きが制限されると、肩関節に過度な負担がかかります。

頚椎の問題も見逃せない

さらに見逃せないのが、頚椎の問題です。首と肩は筋肉や神経で密接につながっています。頚椎の動きが悪いと、肩への神経伝達に影響が出たり、筋肉の緊張が増したりします。当院で検査をすると、四十肩や五十肩の方のほとんどに頚椎の可動域制限が見られます。

頚椎から出る神経が肩の筋肉を支配しているため、頚椎に問題があると肩の筋肉が適切に働かなくなります。インナーマッスルが弱くなったり、アウターマッスルが過緊張になったりして、肩関節の安定性が失われます。この状態が続くと、関節への負担が増して炎症を起こしやすくなります。

なぜ自然治癒するのか

四十肩や五十肩は、一般的に1年から2年程度で自然に治ると言われています。なぜ時間とともに改善するのでしょうか。これにもちゃんとしたメカニズムがあります。

人間の体には自然治癒力が備わっています。炎症が起こると、最初は過剰な免疫反応で組織が傷つきますが、やがて体は炎症を抑える方向に働き始めます。抗炎症性のサイトカインが放出され、過剰なコラーゲン産生も落ち着きます。そして徐々に組織が修復され、柔軟性を取り戻していきます。

ただし自然治癒を待つだけでは、回復に時間がかかりますし、可動域が完全には戻らないこともあります。また放置している間に姿勢が悪化したり、反対側の肩にも症状が出たりするリスクもあります。だからこそ適切な治療を受けることが大切なのです。

メカニズムを理解した上での治療選択

痛みのメカニズムを理解すると、なぜ特定の治療が効果的なのかが分かってきます。炎症期には炎症を抑える治療が必要ですし、凍結期には癒着をほぐす治療が効果的です。病期によって適切なアプローチが異なるため、今自分がどの段階にいるのかを把握することが重要です。

当院では初回に徹底した検査を行い、痛みのメカニズムと根本原因を特定します。関節の問題だけでなく、姿勢、筋肉、頚椎、肩甲骨の動きなど、多角的に評価します。そして検査結果に基づいて、その方の状態に合わせた施術プランを組み立てます。

単に痛みを抑えるだけでなく、なぜ四十肩や五十肩になったのか、その根本原因にアプローチすることで、早期回復と再発防止を目指します。関節包の癒着をほぐすだけでなく、姿勢を整え、筋肉のバランスを改善し、頚椎の動きを正常化することで、体全体のバランスを整えます。

病期主な痛みのメカニズム適切なアプローチ
炎症期(急性期)関節包や滑液包の急性炎症、痛み物質の放出炎症を抑える、無理に動かさない
凍結期(慢性期)関節包の癒着と拘縮、組織が引っ張られる痛み癒着をほぐす、可動域を広げる
回復期(解凍期)リハビリ時の痛み、残存する拘縮積極的に動かす、筋力強化

メカニズムを知ることの大切さ

四十肩や五十肩の痛みは、関節包や腱板などの組織に起こる炎症、癒着、拘縮によって生じます。病期によってメカニズムが変化し、それに応じて適切な対処法も変わります。また肩関節だけでなく、姿勢や筋肉、頚椎の問題も関わっています。

メカニズムを理解することで、医師や治療家の説明がより深く理解できますし、自分に合った治療法を選択できるようになります。「加齢によるもの」という曖昧な説明で終わらせず、体の中で何が起きているのかを知ることが、改善への第一歩です。

夜も眠れない痛み、腕が上がらない不自由さ、いつまで続くのか分からない不安。それらすべてに理由があります。一人で悩んで我慢する必要はありません。

当院では痛みのメカニズムを詳しく説明し、あなたの症状に最適なアプローチをご提案します。根本から改善して、痛みのない快適な生活を取り戻しましょう。いつでもお気軽にご相談くださいね。


院長:高木

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