【側湾症】30度以上のカーブで手術を提案されたが回避できた

脊柱側湾症で来院された女性（10代/学生）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

中学校の検診で、背骨に側湾があると指摘され経過観察が始まる。高校に入り検診で再び側湾を指摘されたため病院に行く。画像診断を行なった結果、30度以上曲がっていると言われる。

手術をするか、このままにするかという診断を受けたが、手術を回避したいと思っている。

来院に至るまでの経緯

肩の高さの違いなど、以前から気になっていたことはあった。腰痛、肩こりなどの自覚症状は基本的にはなく、経過観察と言われてたので大きな問題はないと考えていた。

高校生の時に受けた診断によって、いきなり手術という提案が出たのでとても驚いた。それに伴い、半年毎のレントゲン診断も勧められていた。勿論、手術は回避したいし、レントゲンなどの画像診断も何度も何度も受けさせたくはないという思いもあった。

色々調べる中で、整体が側湾症に効果があることを知り、対応している整体院やカイロプラクティック院のHPをいくつか比較して、湘南カイロ平塚整体院に連絡をした。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り。

検査結果の分析により、脊椎及び肋椎関節の可動域減少、骨盤変位、背部・腰部の筋肉の緊張と判断。

施術内容と経過

背部の脊椎関節の可動域低下と脊柱起立筋群の緊張が強いため、背部の施術に重点を置いた。

胸椎・腰椎の関節の可動域を増大させるため、手技と器具による施術を行った。緊張の強い脊柱起立筋群に対し筋肉の弛緩を目的として、トリガーポイントマッサージや筋膜リリースを行った。左腸骨の後方変位にはブロックを使用し、正常な可動性に戻すために矯正した。

胸椎・腰椎など脊柱の関節の可動域減少の要因の一つとして、脊柱起立筋群の緊張が考えられる。脊柱起立筋は脊椎と脊椎を繋げるように付着している為、その筋肉の緊張は脊椎関節の正常な可動域を制限させる。筋肉の緊張のバランスを整えるため、セルフケアとして脊柱起立筋群のストレッチと腸腰筋に対する体幹トレーニングを方法を伝えた。

伝えた体幹トレーニングやストレッチに関しては、すでに部活で同様のトレーニングを行っており、それを継続させた。新たに前方頭位を改善させるためのストレッチを伝えた。

今回、レントゲンによる診断が迫っていた為、施術とセルフケアを実践することで早期の改善を目指し、2ヶ月間は週に2度の施術を行った。

来院後２ヶ月（19回目）経過した後、再検査として姿勢分析を行った。初回の姿勢検査と比較して、前方頭位と骨盤後傾位の軽度改善が確認できた。

また、初回来院から4ヶ月後に整形外科でレントゲンを用いた画像診断を行ったところ、脊柱のカーブが減少していることが確認できた。その結果を受け、当初手術を見越して半年ごとのレントゲン検査を提案されていたが、4年後の20歳の時点での再検査を提案された。

本人・保護者ともに背骨のカーブの減少は喜んでいたが、来院経緯として経過観察後の検査で突然手術が必要と診断が下されていたため、次回の再検査が4年後になることに不安を感じていた。

その不安を解消するため、当院から年に1度検査を受けることを提案した。本人、保護者との再度のカウンセリングの結果、今後の学生生活と大学受験に向けて18歳まで、状況に応じて月に1、2回の頻度で施術を続ける方針と決まった。現在、検査ごとのカーブ減少を目指し通院を継続している。

以下ご本人・保護者のメッセージ

手術と言われた時は、驚いたし怖かったです。手術をしないで良いと言われた時は、本当に嬉しかったです。

詳しく身体の状態を説明していただいたおかげで、お任せすることが出来ました。本人も楽しく通えているようです。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

院長からのコメント

経過観察といっても、実は様々な方法があります。側湾症の診断とともに、積極的にストレッチやセルフケアを伝える整形外科もあれば、個人の裁量に任せ、生活指導も最低限の場合もあります。

湘南カイロ平塚整体院では経過観察と言われた側湾症に対して、側湾の状態を関節の可動域や筋肉や筋膜などの軟部組織の緊張から検査し、施術を行うことで改善させます。さらにストレッチやセルフケアを行った場合、その効果を最大限に活かせる様になるため、本人の努力も側湾症の改善に大きく関連させることができます。

今回の症状のようにカーブが強く手術を提案されていても、積極的なアプローチによる症状改善の可能性は大きくあります。同じ様なお悩みを抱えている方は、是非一度ご相談ください。

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