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赤ちゃんに負担をかけない向き癖ストレッチの方法

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湘南カイロ平塚整体院の高木です。赤ちゃんの向き癖でお悩みのお母さんから「自宅でストレッチをしてあげたい」というご相談をよくいただきます。

我が子のために何かしてあげたいという気持ち、本当によく分かります。実際に赤ちゃんの向き癖に対して適切なストレッチを行うことは、筋肉の緊張をほぐし、首の可動域を広げる効果が期待できるんです。

ただし、赤ちゃんの身体は大人とは全く違います。骨も筋肉も未発達な状態で、とてもデリケートです。だからこそ、ストレッチを行う際には正しい知識と方法を知っておくことがとても大切になります。

院長:高木

善意で行ったストレッチが赤ちゃんの負担にならないよう、安全な方法をしっかりお伝えしますね

今回は2005年から数多くの赤ちゃんを診てきた私の経験をもとに、自宅で安全に実践できるストレッチ方法と、絶対に守っていただきたい注意点についてお話しします。

目次

赤ちゃんへのストレッチを始める前に知っておきたいこと

自宅でストレッチを始める前に、まず理解しておいていただきたいことがあります。それは向き癖の原因が一つではないということです。

向き癖には首の筋肉の緊張、胎児期や出産時の影響、骨格の歪み、環境要因など複数の原因が絡み合っています。そのため、ストレッチだけで全てが解決するわけではありません。しかし適切に行えば、筋肉の緊張を和らげ、赤ちゃんが楽に首を動かせるようサポートすることは十分可能です。

特に生後2ヶ月から4ヶ月頃の赤ちゃんは、まだ首がしっかり座っていない状態です。この時期のストレッチは特に慎重に行う必要があります。赤ちゃんの様子をよく観察しながら、嫌がる素振りを見せたらすぐに中止するという姿勢で臨んでください。

自宅で安全にできる優しいストレッチ方法

ここからは実際にご家庭で実践できる、赤ちゃんに負担の少ないストレッチ方法をご紹介します。どれも無理な力を加えずに、赤ちゃんの自然な動きを促すことを目的としています。

実践に行う際は、必ず赤ちゃんの機嫌が良い時間帯を選び、授乳直後や眠たそうな時は避けるようにしてください。また、毎日決まった時間に行うことで、赤ちゃんも習慣として受け入れやすくなります。

首の側面を優しく伸ばす方法

赤ちゃんを仰向けに寝かせた状態で、向き癖とは反対側から優しく声をかけたり、おもちゃを見せたりして注意を引きます。赤ちゃんが自然とそちらを向こうとする動きを利用するのがポイントです。

決して頭を無理に動かそうとせず、赤ちゃん自身が興味を持って首を動かすのを待ちましょう。この時、向きを変えようとする赤ちゃんの動きに対して、ほんの少しだけサポートするイメージで手を添える程度にとどめてください。力を入れて引っ張ったり押したりすることは絶対に避けましょう。

肩周りの緊張をほぐす優しいタッチ

向き癖のある赤ちゃんは、首だけでなく肩周りの筋肉も緊張していることが多いです。赤ちゃんの肩から腕にかけて、羽で撫でるような優しいタッチでさすってあげましょう。

特に向き癖がある側の肩は緊張が強いため、温かい手のひらでそっと包み込むように触れるだけでも効果があります。赤ちゃんの皮膚は非常に敏感なので、マッサージというよりスキンシップの延長として考えていただくのが良いでしょう。

全身のバランスを整える体操

赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両足を優しく持ち、自転車をこぐような動きをゆっくりとサポートします。この動作は股関節や骨盤の動きも促すため、全身のバランス調整に役立ちます。

また、赤ちゃんの右手と左足、左手と右足を優しく近づける交差運動も効果的です。背骨の動きを促し、左右のバランスを整えることができます。ただし、どちらの動きも無理に曲げたり伸ばしたりせず、赤ちゃんの身体が自然に動く範囲内で行うことが大切です。

ストレッチを行う際の重要な注意点

自宅でのストレッチは正しく行えば有効ですが、間違った方法で行うと赤ちゃんの身体に負担をかけてしまいます。ここでは絶対に守っていただきたい注意点をお伝えします。

これらの注意点は、私が多くの赤ちゃんを診てきた中で特に重要だと感じているポイントです。一つ一つを意識することで、安全にストレッチを実践することができます。

力加減は羽で触れる程度に

赤ちゃんへのストレッチで最も大切なのは力加減です。当院の施術では3g程度の極めて軽い刺激で行っていますが、ご家庭でもこれに近い優しさを心がけてください。

大人の感覚で「これくらい大丈夫」と思う力でも、赤ちゃんにとっては強すぎることがあります。特に首周りは繊細な神経や血管が通っているため、強く押したり引っ張ったりすることは絶対に避けましょう。目安としては、赤ちゃんの肌に触れているか触れていないかくらいの優しいタッチを意識してください。

赤ちゃんが嫌がったらすぐに中止する

ストレッチ中に赤ちゃんが泣いたり、身体を硬直させたり、顔をしかめたりする場合は、すぐに中止してください。これは赤ちゃんが不快感や痛みを感じているサインです。

無理に続けると、赤ちゃんはストレッチの時間自体を嫌がるようになってしまいます。また、筋肉の緊張がかえって強くなってしまうこともあります。赤ちゃんがリラックスして受け入れられる範囲で、少しずつ進めていくことが大切です。

首の可動域を無理に広げようとしない

向き癖を早く治したい気持ちから、首を無理に反対側まで向けさせようとするのは危険です。赤ちゃんの首の筋肉や靭帯はまだ十分に発達していないため、無理な力を加えると損傷してしまう可能性があります。

ストレッチの目標は、赤ちゃんが楽に動かせる範囲を少しずつ広げていくことです。一回のストレッチで大きな変化を求めるのではなく、毎日少しずつ継続することで徐々に改善していくものだと考えてください。

筋性斜頸が疑われる場合は専門家へ

首にしこりのようなものが触れる、片側だけ極端に向きにくい、生後3ヶ月を過ぎても改善しないといった場合は、単なる向き癖ではなく筋性斜頸の可能性があります。

筋性斜頸の場合は、専門家の指導のもとで適切な治療を受ける必要があります。自己判断でストレッチを続けることは避け、小児科医や専門の治療院に相談することをお勧めします。

ストレッチと組み合わせたい日常のケア

ストレッチの効果をより高めるために、日常生活の中でできる工夫も併せて取り入れることをお勧めします。これらは特別な技術が必要なく、誰でも簡単に実践できる方法です。

毎日の育児の中で自然に取り入れられることばかりなので、無理なく続けられるはずです。ストレッチと合わせて実践することで、より効果的に向き癖の改善をサポートできます。

タミータイムを取り入れる

うつぶせの姿勢で遊ばせるタミータイムは、首や背中の筋肉を鍛えるのに効果的です。ただし、必ず目の届く範囲で、赤ちゃんが起きている時に行ってください。

最初は数分から始めて、赤ちゃんが慣れてきたら徐々に時間を延ばしていきます。うつぶせの姿勢では赤ちゃんは自然と頭を持ち上げようとするため、首の筋肉がバランスよく鍛えられます。

抱っこと授乳の向きを意識する

日常の抱っこや授乳の際に、意識的に左右のバランスを取ることも大切です。多くのお母さんは利き腕の関係で無意識に同じ向きで抱っこしがちですが、意識して反対側からも抱くようにしましょう。

授乳の際も、左右両方の胸から授乳することで、赤ちゃんの首の動きに変化をつけることができます。これだけでも向き癖の予防や改善に効果があります。

寝る環境を工夫する

赤ちゃんが寝る環境を調整することで、自然と向きを変えるよう促すことができます。おもちゃやメリーを向かせたい方向に配置したり、ベッドの向きを定期的に変えたりするのも効果的です。

また、光が入る方向や家族の声が聞こえる方向を意識して、赤ちゃんが自然と興味を持って首を動かしたくなる環境を作ることが大切です。

ストレッチの効果が出るまでの期間と継続のコツ

自宅でのストレッチは、すぐに劇的な効果が出るものではありません。しかし、正しい方法で毎日続けることで、少しずつ改善が見られるようになります。

多くの場合、2週間から1ヶ月程度で赤ちゃんが向きを変えやすくなったり、嫌がらずに反対側を向くようになったりといった変化が現れます。ただし、これは個人差が大きく、赤ちゃんの月齢や向き癖の程度によっても異なります。

継続のコツは、無理をしないことです。毎日決まった時間、例えばお風呂上がりやおむつ替えの後など、赤ちゃんがリラックスしている時間を選んで行うと習慣化しやすくなります。1回5分程度でも十分効果がありますので、完璧を目指さず、できる範囲で続けていきましょう。

専門家への相談を検討すべきタイミング

自宅でのケアを続けていても改善が見られない場合や、より専門的なアプローチが必要だと感じた場合は、専門家に相談することをお勧めします。

特に生後4ヶ月を過ぎても向き癖が強い場合、頭の形の変形が進行している場合、首にしこりがある場合などは、早めに専門家の診察を受けることが大切です。当院では、検査によって向き癖の根本的な原因を特定し、一人一人の赤ちゃんに合わせた施術を行っています。

施術は3g程度の極めてソフトな刺激で行うため、赤ちゃんに負担をかけることはありません。頚椎、胸椎、骨盤などの変位を調整し、筋肉の緊張を取り除くことで、赤ちゃん本来の自由な動きを取り戻すサポートをしています。

赤ちゃんのペースを大切にしながらケアを続けましょう

向き癖の改善には時間がかかることもありますが、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて進めていくことが何より大切です。自宅でのストレッチは、正しい方法で優しく行えば、赤ちゃんとのスキンシップの時間にもなり、親子の絆を深める機会にもなります。

ただし、自己流のストレッチには限界もあります。もし不安を感じたり、思うような効果が得られなかったりする場合は、一人で悩まずにいつでも当院にご相談ください。赤ちゃんの状態を丁寧に検査し、最適なアプローチ方法をご提案させていただきます。

向き癖は適切な対応を行えば改善できる症状です。赤ちゃんの健やかな成長のために、安全で効果的なケアを一緒に考えていきましょう。LINEやお電話でいつでもお気軽にご連絡ください。


院長:高木

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