
院長:高木お気軽にご相談ください!

院長:高木お気軽にご相談ください!
湘南カイロ平塚整体院の高木です。もうすぐ赤ちゃんが生まれる方や、生まれたばかりの赤ちゃんを育てている方の中には、向き癖について不安に思っている方も多いのではないでしょうか。頭の形が歪んでしまったらどうしよう、今から何かできることはないのかなと考えているお母さんがたくさんいらっしゃいます。
当院には赤ちゃんの向き癖で悩んで来院される方が多いのですが、その中で「もっと早く知っていれば予防できたのに」とおっしゃる方も少なくありません。向き癖は問題が起きてから対処するよりも、最初から予防することがとても大切です。今日は赤ちゃんがまだ小さいうちから、あるいは妊娠中から意識できる予防法について詳しくお話ししていきますね。




向き癖は早い段階からの予防が何より効果的です
赤ちゃんの頭蓋骨は出産時に産道をスムーズに通れるように、大人とは比べものにならないほど柔らかくできています。特に生後2ヶ月から4ヶ月頃は最も柔軟性が高く、この時期の姿勢や寝る向きが頭の形に大きな影響を与えます。
一度向き癖がついてしまうと、赤ちゃんはその姿勢が楽になってしまい、ますます同じ方向ばかりを向いて寝たがるようになります。そして頭の形が歪み始めると、その歪みがさらに向き癖を強めるという悪循環に陥ってしまうのです。だからこそ、向き癖がつく前の段階から予防することが何より大切なのです。
頭蓋骨が柔らかい生後4ヶ月頃までが、予防と対策の最も効果的な時期と言われています。この時期を過ぎると頭蓋骨が徐々に固くなり始め、一度ついてしまった向き癖や頭の形の歪みを改善するのが難しくなります。妊娠中や出産直後から予防を意識することで、赤ちゃんが健やかに成長する土台を作ることができます。
実は向き癖は妊娠中、つまり赤ちゃんがお腹の中にいる時からすでに始まっていることがあります。子宮内で赤ちゃんが長時間同じ姿勢を取っていると、その姿勢が癖になって生まれた後の向き癖につながる場合があるのです。
お母さんの骨盤に歪みがあると、子宮の形も左右非対称になりやすく、赤ちゃんは限られたスペースの中で安定した姿勢を見つけようとします。その結果、首を左右どちらかに曲げたり、身体をねじったりして、胎内にいる段階から向き癖の土台ができてしまうことがあります。
妊娠中から骨盤のケアを意識することで、赤ちゃんが子宮内で自由に動けるスペースを確保し、向き癖のリスクを減らすことができます。
当院では妊娠中のお母さんの骨盤ケアも行っており、うつぶせ専用のマットを使用することで、お腹が大きくても安心して施術を受けていただけます。妊娠中から身体を整えておくことは、出産時の負担を減らし、産後の回復を早めるだけでなく、赤ちゃんの向き癖予防にもつながるのです。
生まれてすぐから実践できる予防法がいくつかあります。特別な道具は必要なく、日常的な育児の中で少し意識するだけで効果的な予防ができます。
赤ちゃんは明るい方向や音がする方向、人がいる方向を自然と見ようとします。ベッドの位置をこまめに変えたり、照明の位置を工夫したりすることで、赤ちゃんが特定の方向ばかりを向かないようにすることができます。例えば、ベッドの頭と足の向きを数日おきに入れ替えるだけでも、赤ちゃんが見る方向が自然と変わり、向き癖の予防になります。
また、おもちゃやモビールの配置にも気を配りましょう。ベッドの上に吊るすモビールは真ん中に配置し、左右どちらかに偏らないようにすることが大切です。赤ちゃんの興味を引くカラフルなおもちゃも、一方向だけに置くのではなく、日によって位置を変えてあげると効果的です。
お母さんやお父さんには利き腕があるため、無意識のうちに同じ側で抱っこをしたり、同じ向きで授乳をしたりしがちです。意識して左右の腕を交互に使うことで、赤ちゃんの首や体幹の筋肉がバランスよく発達し、向き癖の予防につながります。
授乳のときは、右のおっぱいと左のおっぱいを交互にあげることを意識しましょう。ミルクの場合も、抱く腕を毎回変えることが重要です。最初は慣れない向きで抱くことに違和感があるかもしれませんが、続けていくうちに自然にできるようになります。縦抱き、横抱きとバリエーションを持たせることも、赤ちゃんの身体の発達にとって良い刺激になります。
タミータイムとは、赤ちゃんが起きているときにうつぶせの姿勢で遊ばせることを指します。これは向き癖の予防だけでなく、首や背中の筋肉を鍛え、運動機能の発達を促す効果もある、とても重要な時間です。
新生児期から始めることができ、最初は1日に数回、1分から2分程度から始めます。赤ちゃんが慣れてきたら、徐々に時間を延ばして1回15分程度まで増やしていきましょう。
タミータイムは必ず赤ちゃんが起きている時間に、大人が見守りながら行うことが絶対条件です。うつぶせ寝は窒息のリスクがあるため、決して寝かせるときにうつぶせにしてはいけません。
実践する場所は、必ず固い床の上にします。柔らかいソファやクッション、ベッドの上では絶対に行わないでください。窒息の危険があります。床にプレイマットや清潔なタオルを敷いて、その上で行うのが安全です。赤ちゃんの目の前におもちゃを置いて興味を引くと、自然と頭を持ち上げようとして首の筋肉が鍛えられます。
タミータイムは義務ではなく、赤ちゃんとの楽しい遊びの時間として取り入れることが長続きのコツです。お母さんやお父さんが床に寝転んで赤ちゃんと同じ目線になり、話しかけたり歌を歌ったりすると、赤ちゃんもリラックスして楽しんでくれます。最初は嫌がる赤ちゃんもいますが、少しずつ慣れていくので焦らず続けてみましょう。
赤ちゃんは一日の大半を寝て過ごすため、仰向けで寝ているときの頭の向きが向き癖に大きく影響します。定期的に頭の向きを変えてあげることで、後頭部の同じ場所ばかりに圧力がかかるのを防ぐことができます。
理想的には2時間を目安に赤ちゃんの向きを変えてあげるとよいと言われています。ただし、夜間に2時間ごとに起きて向きを変えるのは現実的ではないため、授乳やオムツ替えのタイミングで意識的に向きを変えてあげるだけでも十分効果があります。寝ている赤ちゃんを無理に起こす必要はなく、そっと頭の向きを変えてあげるだけで大丈夫です。
もし赤ちゃんがすぐに元の向きに戻ってしまう場合は、背中の下にバスタオルを入れて、体全体を少し傾けるという方法もあります。タオルを細長く丸めて背中の片側に沿わせるように置くと、赤ちゃんの体が自然と反対側を向きやすくなります。ただし、背中を浮かせすぎるとうつぶせに倒れてしまう危険があるため、背中の3分の2程度が浮いた状態が理想的です。
ドーナツ枕やベビー枕など、向き癖予防をうたったグッズがたくさん販売されていますが、これらは本当に必要なのでしょうか。
ドーナツ枕は頭部の一点に圧力がかかるのを防ぐ効果がありますが、赤ちゃんの動きが大きくなるにつれて、寝ている間に枕が自然に外れてしまうことが多くなります。
また、枕などの柔らかいものを赤ちゃんのそばに置くことは窒息の危険性があると言われているため、使用する場合は十分な注意が必要です。ドーナツ枕だけで向き癖を予防できるわけではなく、あくまでも補助的なものと考えた方がよいでしょう。
特別なグッズを購入するよりも、日常的な育児の中でできる工夫、つまり寝かせる環境の調整、抱っこの仕方のバリエーション、タミータイムの実践などを優先することをおすすめします。
バウンサーやカーシート、ベビーラックなどの便利なグッズは、育児の強い味方ですが、長時間使い続けることは避けた方がよいでしょう。これらの器具では赤ちゃんが同じ姿勢のまま固定されてしまうため、頭の同じ場所に圧力がかかり続けてしまいます。
起きている時間は、できるだけ抱っこをしたり、抱っこひもで縦抱きにしたりして過ごす時間を増やしましょう。こうすることで後頭部への持続的な圧迫を減らせます。車での移動時などやむを得ずカーシートを使う場合も、到着したらすぐに抱き上げて、別の姿勢にしてあげることが大切です。
赤ちゃんの発達段階によって、効果的な予防法は少しずつ変わってきます。月齢に合わせたアプローチをすることで、より効果的に向き癖を予防できます。
この時期はまだ自力で動くことが少なく、仰向けに寝ているだけの状態です。寝かせる環境の工夫が最も効果的な予防法になります。
ベッドの向きをこまめに変える、明るい方向を調整する、授乳や抱っこの向きを意識するといった基本的な工夫を徹底しましょう。首がすわっていないため、タミータイムは短時間から慎重に始めることが大切です。
首がすわり始め、自分で頭を動かせるようになってくる時期です。タミータイムを積極的に取り入れて、首の筋肉を鍛えていきましょう。
この時期は頭蓋骨が最も柔らかく変形しやすいため、集中的に予防策を実践することが重要です。赤ちゃんの興味を利用して、おもちゃや音で気を引きながら、自然と色々な方向を向くように促していきます。
寝返りができるようになり、自分で頭の向きを変えられるようになってきます。この時期になると予防の効果は薄れてきますが、それでも環境の工夫や抱っこの仕方を意識することは大切です。すでに向き癖が見られる場合は、自然改善を待つのではなく、専門家に相談することをおすすめします。
どれだけ予防を心がけていても、向き癖がついてしまうことはあります。もし向き癖が見られたら、早めに対応することが大切です。生後2ヶ月を過ぎても向き癖が全く改善しない場合や、頭の形の歪みが目立ってきた場合は、専門家に相談しましょう。
当院では、予防のためのアドバイスだけでなく、すでについてしまった向き癖に対する施術も行っています。向き癖の原因は表面的な筋肉の緊張だけでなく、頚椎や胸椎、骨盤の変位、筋膜の緊張など、複数の要因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。
独自の検査で原因を特定し、3グラム程度の非常にソフトな刺激で施術を行います。赤ちゃんが泣くこともほとんどなく、安心して施術を受けていただけます。
向き癖の予防は、お母さん一人だけが頑張るものではありません。お父さんや祖父母、家族みんなで協力することで、より効果的に予防できます。色々な人に色々な向きで抱っこしてもらうことは、赤ちゃんの身体の発達にとても良い刺激になります。
また、育児中のお母さんは自分の身体のケアを後回しにしがちですが、お母さんの身体が健康であることは赤ちゃんの健やかな成長にもつながります。産後の骨盤ケアを継続することで、お母さん自身の体調が整うだけでなく、赤ちゃんを抱っこするときの姿勢も安定し、向き癖予防にも役立ちます。
向き癖は適切な予防をすれば、多くの場合防ぐことができます。妊娠中から出産直後、生後4ヶ月頃までの予防が、赤ちゃんの将来の健康を左右すると言っても過言ではありません。
寝かせる環境の工夫、抱っこや授乳の向きを意識すること、タミータイムの実践、体位変換など、特別な道具は必要なく、日常的な育児の中でできることばかりです。
当院では、妊娠中のお母さんの骨盤ケアから、産後のケア、赤ちゃんの向き癖の予防と改善まで、トータルでサポートしています。保育士の資格を持った院長の妻が施術中は安心してお子さんをお預かりしますので、親子で通いたい方にもおすすめです。
向き癖について不安なことがあれば、一人で悩まずにいつでもご相談ください。赤ちゃんの健やかな成長のために、一緒に最適な方法を見つけていきましょう。予防は赤ちゃんへの最高のプレゼントです。今日からできることを、少しずつ始めてみませんか。

